カルピスが海を渡るとカルピコに!!
七味は“ななみ”と読む!?

爆笑!英語で珍妙に聞こえる日本の企業、商品名まとめ

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3月14日より、昨年社会現象を巻き起こしたNHK朝の連ドラ『あまちゃん』のヒロイン・能年玲奈さんが出演する「カルピスウォーター」の新CMが放送されています。2012年からカルピスガールに就任した能年さんですが、彼女のさわやかで透明感のあるイメージと相まってか、ここ最近の商品自体の売り上げも好調とのこと。そんな国民から広く愛されている「カルピス」ですが、英語圏では「カルピコ」の名称で販売されているのをご存知ですか? というのも、「カルピス」の音の響きが英語圏の人には「Cow Piss(牛の尿)」に聞こえるため、飲料の商品名としてふさわしくないという理由で改名せざるを得なかったのだとか。このように英語では本来とは違う意味で伝わってしまう日本語を外国人相手に使ってしまえば、知らず知らずに恥をかいたり相手を怒らせてしまう、なんてことも起きかねません。そこで今回は、英語にすると変な意味に聞こえてしまう日本の企業名、商品名をピックアップ! 外国人とのコミュニケーションにおいてあらぬ誤解を生まないためにも、ぜひとも覚えておくことをオススメします!

 

■七味唐辛子 Shichimitougarashi

世界に誇る日本の伝統的ソウルスパイス。この「七味唐辛子」を英語圏の人が聞くと……

Shit me Tougarashi → 私はクソです、唐辛子。

唐辛子にも負けないスパイシーな宣言が逆にいさぎよく聞こえそう。なんでも、海外では「一味(Ichimi)」との混同に対応する意味もあり、「Nanamitougarashi(ななみとうがらし)」の商品名で販売されているのだそうです。

 

■ポカリスエット Pocari Sweat

言わずと知れた日本を代表するスポーツ飲料。この「ポカリ」を英語圏の人が聞くと……

Pocari Sweat → ポカリの汗

現在も商品名を変えずに海外の店頭に並ぶ「ポカリスエット」。海外の人の反応を和訳したネット掲示板には、「ポカリの汗って……ポカリって誰だよ……」との至極まっとうなツッコミが。一方、「なぜかこいつの汗を飲みたくなってしまう自分がいる……」とのコメントからも推察できる通り、商品名のイメージにも関わらず、一定の支持層は獲得している模様。

 

■近畿日本ツーリスト Kinki Nihon Tourist

近畿日本鉄道グループ傘下の大手旅行代理店。これを英語圏の人が聞くと……

Kinky Nihon Tourist → いやらしい日本ツーリスト

英語で社名をそのまま「Kinki」にしてしまうと、発音の似た「Kinky(いやらしい、スケベ、性的異常者)」にとられるため、アメリカ合衆国現地法人では、親会社の近畿日本鉄道の名義を使い、「Kintetsu International(近鉄インターナショナル)」の名称を使用しています。

 

■モスバーガー Mos Burger

ご存知、日本においてはマクドナルドと双璧をなす大手ハンバーガーチェーンです。この「モスバーガー」を英語圏の人が聞くと……

Moss Burger → 苔バーガー

グリーンを基調とした店のロゴマークの色合いもあってか、モスを知らない外国人には敬遠されがちの様子。「Mos」の由来は、経営の信念にも標榜されている「Mountain(山のように気高く堂々と)」「Ocean(海のように深く広い心で)」「Sun(太陽のように燃え尽きることない情熱をもって)」の頭文字をとってつけられているのだそう。

 

■クリープ Creap

コーヒーに入れるパウダーミルクといえば森永乳業のこの商品。この「クリープ」を英語圏の人が聞くと……

Creep → 気味の悪いやつ、身の毛もよだつ

そもそも、「Creap」という英単語は存在しないため、最も音が近い「Creep」に聞こえてしまうのです。ちなみに、形容詞「Creepy」は日本語でいう「キモい」とほぼ同じで、よく女性が男性に対して使うことが多い単語です。

 

いかがでしたか? ご紹介した日本語は、比較的やわらかい意味のものをチョイスしましたが、なかには露骨すぎる卑猥な表現もたくさんあります。くれぐれも、「ポケットモンスター POCKET MONSTER(海外では『POKEMON』の名で流通)」や、「ハードオフ Hard off(リサイクルショップ)」というワードを海外の人の前では発言しないことをおすすめします。ご興味のある人は、英語の意味を調べてみてくださいね。

 

構成・文/山川俊行

 


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