Dear B,

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BRIDGETと友人達のLetterを管理するDear B,のEditor達。彼女達の目標は、多くの女の子をBRIDGETのように世界に飛び立たせること。
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HOW TO
2017.08.31

「あなたの幸福度は何%ですか」
世界幸福度調査~オランダ人編~

この幸福度調査も、今回で21回目。前回は一区切り20回突破記念という記事を書かせていただきました。これからも、世界地図が埋まるくらいインタビューをしていきたいと思いますので、よろしくお願いします!

 

さて、今回のインタビューはオランダです。この国は世界に先駆けて、尊厳死やマリファナの合法化など、賛否はありますが常に新しい思想の法律を作り上げていますね。筆者はオランダを訪問する前に偶然、王位継承式典の動画をみたのですが、集まっている若者の多さや、歴史あるクラシック音楽とクラブ音楽が融合されたパフォーマンス、会場の熱気などにとても驚きました。この国の若者は国というものに参加しているのだ。そして国側もしっかりと受け入れているのだ、と深く感銘を受けました。

日本では若者がすること、主張することは「近頃の若い者は……」と一蹴されてしまい、古くから続く決まり事はなかなか変わることがない印象です。だから、若者が国政になにを意見しても無駄だ、と国というものへの愛着が少ないように感じます。そういった意味で、新たな取り組みにチャレンジをするオランダを見習うべきところがあるのではないかなと思います。

では今回インタビューに答えてくれたのは背の高ーい男性、ディルクです。筆者と身長差が約50㎝あり、初対面で話した時にはまず私は「壁かと思った!」と、ディルクは「ポケットに入りそうだね」と言葉を交わすほど。お互いに冗談ですが、失礼ですね~。淡々とジョークを飛ばす彼は、体の大きさもさることながら内面のどっしりとした安定感も感じます。なんだか安心するんです。では彼のお話を聞いてみましょう。

 

 

ディルク/男性/54歳/オランダ人

 

ーあなたはどのくらい幸せですか(100%のうち何%幸せか教えてください)


100%。

今の穏やかで慎ましやかな生活が続けばいいなと思っているよ。

 

ーあなたを自分が幸せと思わせるものは何ですか?

 

人を喜ばすことができた時。妻に花を贈った時でも、寄付をした時でも、子供と一緒に遊んだ時でも、人の喜んだ笑顔を見るととても幸せな気分になるね。自分に何かほしかったものを買ったりする時なんかとは違った幸福感があるな。たぶん自己肯定できるんだと思う。僕は若い時どうしても自分が好きになれなかったんだ。いつも不安で、ダメなやつだと決めつけて。まあ長年のカウンセリングで鬱の症状は改善されたんだけどね。そういう経緯があって、人を喜ばせたり必要だと思われることにとても幸せを感じるよ。

 

ーあなたの人生でいちばん大切なものは何ですか?

 

自分の技術とその技術が作り上げられた歴史かな。自分の経験っていう意味じゃなくて、先人たちが磨き上げてくれたものたち。僕は伝統工芸品を作る職人なんだけど、師匠から受け継いだ技術と、僕の経験を織り交ぜて作り上げた作品は美しいし温かみもあるよ。人を喜ばすことができる腕を持っていることはとても幸福だし大切にしていきたいよ。古いものも大切にしつつ、新しいことも取り入れてチャレンジしていく気持ちも大切だね。ワークショップも開いているけど、この仕事のおかげで色んな人に会うことができる、そして世界に広める事もできるってとてもやりがいがあるし、僕の人生の活力になっているよ。

 

ーあなたの国の人々は幸福度が高いと思いますか?

 

高いと思うよ。インターネットの調査でいつだか見たな。みんな自分のやるべきことをしっかりと見据えて人生を歩んでいるっていう印象だね。

 

ーあなたの国の幸福度を上げているもの、下げているものは何ですか?

 

柔軟な考え方と自己責任という文化かな。幸福っていうのは個人それぞれの考え方だから、幸福度を上げているものっていうのは物理的なものではなく思想的なものだと思う。

逆に、幸福度を下げていると言われているものも、それぞれの自己責任の範囲だと思う。あ、でもオランダは海抜が低いから、地球温暖化は深刻な問題。今は悲惨な事は起きていないけど、もし温暖化が進んでしまったら間違いなくこの国にとっては、幸福度を下げる原因になるだろうね。個人個人が取り組めることを、地道に行っていくことが重要だね。

 

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