ラグビー&ニュージーランド留学の
GAME ON ENGLISH四期生帰国報告会

関東高校スーパーリーグ選抜

チームの高校生が英語で報告 

将来オリンピックでも活躍が期待されている、関東高校スーパーリーグ選抜チームの高校生の選手たち。英語に興味があってリーダーシップを持ってラグビーに取り組んでいる高校生ラグビー選手が選ばれ、GAME ON ENGLISHと呼ばれる、ラグビーを通じて英語や文化を学ぶ、ラグビープログラムでニュージーランド留学を体験しました。今回はその帰国報告会がニュージーランド大使館で行われたため、Cheer up! English編集部が高校生たちの様子を取材してきました。

GAME ON ENGLISHって何のこと?

ニュージーランドの学校には「スポーツを通じた留学生活から、英語を学んだり異文化体験をする」という留学プログラムが用意されています。それぞれの学校はそれぞれの名称で「留学+スポーツ」のプログラムがありますが、ニュージーランド政府主導のもと、分かりやすい呼び名として、GAME ON ENGLISHと名付けた「留学+スポーツ」プログラムのことです。

スポーツ庁とニュージーランド政府、さらにニュージーランドの乳業企業のフォンテラ社から、全面的な支援を受けて、4回目の開催となった今回のGAME ON ENGLISH。英語の集中プログラムとラグビートレーニングのふたつの柱から構成されていて、留学中はニュージーランド人の家にホームステイするラグビー留学プログラムです。

この2017年夏、アイルランドで開催された女子ラグビーワールドカップでは、GAME ON ENGLISH二期生も出場し、世界で活躍する選手を輩出しています。

 

今回のGAME ON ENGLISH、どんなことをしたの?

今回、四期生となる高校生が参加したのは「短期留学+ラグビー」のプログラム。

ニュージーランドを訪れて、男子はWaikato Pathway College(ワイカト大学の英語学校)に、女子はMount Maunganui Language Centre (私立の英語学校)に、3週間留学しました。
ニュージーランドの各学校には、学校の中に、英語になれていない留学生のための語学サポートが受けられる機関が設置されています。

高校生たちは地元の高校生が通う「英語の語学研修」を受け、さらに「ラグビーのトレーニング」も行いました。地元のニュージーランド人生徒だけでなく、各国から留学している高校生も一緒に、勉強したりラグビーの練習したり、貴重な体験を行いました。

 

まずは女子の発表から

まず女子が前に並んで、3週間のGAME ON ENGLISHについて報告です。それぞれの報告は英語で行われました。

初めての海外で最初は緊張したこと、他の国の生徒たちと過ごしたことがとても貴重な体験だったこと、ホストファミリーと楽しく過ごしたこと、ニュージーランドでとてもラグビーがメジャーなことなど、思い思いにニュージーランドでの体験や感想を英語で発表しました。

さらに、ニュージーランドの先住民マオリの伝統の踊りである、「ハカ」のセッションに女子が挑戦したことなど(伝統的には男性の踊り)を発表して、参加していた大人たちを驚かせました。

ひとりずつ自分で考えた英語の感想を発表します

ニュージーランド留学中に撮影した女子のハカセッション。会場を驚かせます 

 

英語で爆笑を誘う、男子の発表 

続いては男子が前に並んで発表です。以前にニュージーランドのラグビーチーム、ハリケーンズの選手が来日したとき、英語でインタビューした男子生徒も参加。(関連記事:Game On Englishに参加の高校生が憧れのハリケーンズの選手に英語で質問

ほぼ全員の高校生が初めての国際線、そして初めての海外とあって、初々しい目線での感想が会場の笑いを誘いました。

初めての飛行機でドキドキしたけど無事入国審査も通過できたこと、日本と違ってニュージーランド人の男性が奥さんを助けていて驚いたこと、ニュージーランドの人々がとても親切だったこと、だんだん英語が理解できてきたこと、ラグビーだけでなく英語の授業も同じように頑張ったこと、ラグビーのトレーニング方法が日本と違うことなど、ラグビーだけでなく、語学研修、ニュージーランドの文化の違いなどを報告しました。

入国審査でドキドキしていたことなど、それぞれの感想を披露します

スポンサードのフォンテラ社の工場も見学。このほか羊のシープショーやマオリ文化を体験したり、オークランド観光にも行きました

 

高校生たちの成長ぶりを見届けるゲスト

帰国報告発表会にはスポンサー企業やスポーツ庁、日本ラグビー協会からも挨拶がありました。

フォンテラ社の社長から挨拶。高校生のわずか3週間という期間ながら、将来に大きな影響を与えるとても大きな経験になるプログラム。GAME ON ENGLISHをサポートする意義を語ってくれました

スポーツ庁からニュージーランド政府とのスポーツ交流の取り組み、2019年ラグビーワールドカップの公認キャンプ地が決まったことなどを紹介。今回の異文化体験を踏まえて、ラグビーを通じてさらなる成長をして欲しいと話してくれました

日本ラグビー協会の会長から。次の東京、その後のロス、フランスのオリンピックには、今回の参加者はリーダーとなってメダルを目指して欲しい、とエールがおくられました。今回のニュージーランドでの体験を、個人の知見にとどめずみんなに話すことで日本のラグビーを盛り上げて欲しい、と将来のラグビー界を背負うであろう高校生たちに熱いメッセージを送ってくれました

 

報告発表会のあとは、お楽しみのニュージーランド料理

緊張の英語の感想を発表し終えた成長盛りの高校生たちのお楽しみ、ニュージーランド料理を囲んでの立食パーティーに。

高校生たちも思い出話に花が咲き、おいしいニュージーランド料理を本当に楽しみにしていた様子でした。

「とにかく楽しくてあっという間だった! また行きたい」と元気いっぱいに答えてくれた女子たち。もう一度ニュージーランドに行きたい、と口々に語ります。そしてCheer up! Englishをとってもチェックしてくれているという声もいただきました! ありがとうございます♪

「ニュージーランド、すっごく楽しかった! すごくいい経験で成長を実感しています」と話ながらも元気にはしゃぐ男子たち。お目当てのニュージーランド料理を食べることができて「お腹いっぱい、本当においしかった」と満足気な様子

 

ニュージーランドの先生に、日本人高校生のことを直撃

今回、男子高校生たちが訪れたWaikato Pathway College(ワイカト大学の英語学校)と親善試合を行った、ハミルトン男子高校(Hamilton Boys' High School)のスーザン校長先生と外国人留学生課のトニア先生にお話を聞きました。

 

―――今回のGAME ON ENGLISHが、実際現地の高校生と一緒にトレーニングを受けたりしたことについて、どのように思いますか?

これまで英語の集中講座は語学学校のみが提供していましたが、今後は現地の中学・高校も加わり、他の国から来ている同じ年齢の留学生や現地の生徒と交流することができて、とても良い取り組みだと思います。

 

―――日本の高校生がニュージーランドの高校に留学したら、どんなことが学べるんでしょうか?

そうですね、まず、高校生のうちに英語しか話せない状況に身をおくということはとても良い経験になります。

そしてニュージーランドの教育方針は、「間違えてもいいという雰囲気」「自由と安全」が何より魅力だと思います。誉めてのばす、というのがKIWI流なので、そこが日本と違うところかもしれませんね。

 

―――ハミルトン男子高校には日本人は何人いますか? またどこの国の留学生がいますか?

今現在だと6人在籍していますよ。

また留学してくる学生たちは、中国、韓国、タイ、南アフリカ、チリ、そしてヨーロッパからも来ています。基本的にはラグビーが強くさかんな国が多いですね。

左から、トニア先生、スーザン校長先生

 

2019年に日本で開催されるラグビーワールドカップに向けて、ますます注目が集まりそうなラグビー。日本でラグビーをプレーしているなら、高校生が体験した、ニュージーランド式のトレーニングやニュージーランド流の生活や教育を体験してみませんか?

関連記事:Game On Englishに参加の高校生が憧れのハリケーンズの選手に英語で質問 

 

 

 


おすすめ記事