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HOW TO
2017.10.10

オーストラリア移住に必要なこと

1ヵ月の生活費は○○万円

LCCなどのローコストキャリアと呼ばれる格安航空会社が出現して、渡航費は過去に比べて驚くほど安くなりましたよね。テクノロジーの進歩により、場所を選ばず、ラップトップ1枚で仕事ができるデジタルノマドと呼ばれる人々が出現して、人類はひとつの場所に縛られる時代に終わりを告げようとしているように感じます。今後この流れは、テクノロジーやグローバリゼーションの加速と正比例して、人類が今までにない大移動の時代を迎えるのではないかと予測されています。そんな新しい時代を賢く生きるために、海外移住に必要な知識を、実際にその国に暮らす人々に聞いていきます。今回はオーストラリア在住のTさんがオーストラリア移住について詳しくご紹介!!

 

オーストラリア移住基本情報(気候・言語・宗教etc.)

 

日本からのアクセス

 

日本からオーストラリアへは、シドニー、ゴールドコースト、ケアンズ、メルボルンへの直行便が運航されています。そのほかの直行便のない都市へは、シドニー国際空港や、ケアンズ空港などの大きな空港で国内線に乗り継ぎます。シンガポールや、マレーシア経由の乗継便は格安かつ利便性の高い便が多数運航しています。航空券の費用を抑えたい方は、格安航空便を利用するのもおすすめです。直行便の場合、飛行時間はケアンズ行きで約7時間10分-40分、シドニー行きで約10時間ほどかかります。

 

気候

 

ダーウィン(ノーザンテリトリー)、ケアンズ(クイーンズランド州)などの熱帯性気候地域では、平均気温が温かく6-8月は冬でも日中半袖で過ごせるほど温かいとされています。エアーズロックで有名なウルルなどの都市は砂漠性気候地帯で、降雨量は少なめ。昼夜の気温差が激しいことは砂漠地帯の特徴でしょう。また、12-2月では平均気温が35度を上回ることもしばしばあります。日本人に人気のブリスベン、ゴールド・コーストがあるクイーンズランド州は亜熱帯性気候地域に位置しており、冬場でも半袖で過ごせるほど温かいとされています。冬場でも最高平均気温は20℃を上回り、最低気温も10℃を下回ることはほとんどありません。オーストラリア最大の市シドニーや、メルボルン、南オーストラリア州のアデレード、西オーストラリア州のパースなどの都市は温帯性気候に属しており、ほかの都市に比べて四季の違いが楽しめます。タスマニアなどは、同じ温帯性気候地域でも、シドニーに比べかなり寒く、夏場でも平均最高気温は25℃くらいとされています。一方、雪も降るため、高山地域ではウィンタースポーツも楽しめます。

 

言語

 

オーストラリアにおける公用語は英語(オーストラリア英語)です。しかし、移民が多い国でもあるので、中国語、イタリア語、その他さまざまな言語が話されています。

 

通貨

 

オーストラリアで使用されている通アkは、「オーストラリア・ドル (AUD) (A$)」。2017年9月現在のレートで、1ドル=85.65円となっています。

 

治安

 

オーストラリアの治安は基本的にとても良いです。しかし、カフェやレストランで席をキープするために荷物を置いたままトイレに行ったり、席を離れたりすることは不注意だといえるでしょう。また、夜道を女性ひとりで歩くのもできるだけ避けるほうが無難です。 

 

 

オーストラリアで必要な1ヵ月の生活費は15万円

 

 

家賃

 

オーストラリアは国土が広大なため、それこそ移住先によって家賃の相場も様々に変わります。また同じ年であっても治安や人気エリアか否かということでも値段が変わります。例えば、シドニー中心街で家賃の高いエリア、85㎡のマンションを借りたとすると、ひと月3,900ドル程度。また、そんなに高くない平均的なエリアでは、85㎡で2792ドルとなっています。45㎡のアパートでは、1900ドル-2587ドルが相場ということです。一方、私が住んでいるような田舎になると2LDKガレージ庭付きのユニットでひと月1,200ドルです。地域によって大きく差があります。また、フラットをシェアして家賃を下げることも可能ですので、あらかじめリアルエステ―トのサイトやフラットメイト募集のサイトを見てみることをお勧めします。

(オーストラリア大手リアルエステート realestate.com.au: https://www.realestate.com.au/buy)

 

光熱費

 

オーストラリアでは大抵、家を借りるときには大家さんが水道代を払ってくれます。そのため、借り手の負担は電気代とガス代及びヒーティング代となります。2人暮らしでは1月大体100-150ドル程度でしょう。お風呂に毎日入る、という人はもう少し跳ね上がるかもしれません。

 

ネット代

 

インターネット代は、回線を引くときに約160ドル程度かかり、その後月々の支払いは55ドル程度です。

 

携帯電話代

 

携帯電話代も、キャリアによって異なりますが、13070ドル。機種代を分割にし、月々決まった額の支払いをする場合は60ドルから90ドルくらいです。SIMフリー機種などをお持ちの場合は、月々30ドルからプリペイド式でチャージしていくプランもあります。

 

食費

 

大抵オーストラリアで外食をするとなると、気軽なランチで平均15ドル、ファーストフード店でも10ドル程度は必ずかかります。日本のように安価なレストランはあまり多くはありませんので、お昼にお弁当やサンドイッチやフルーツをもっていったり、自炊をすることで食費は抑えられると思います。2人暮らしの男女の家庭であれば、1週間に50ドル程度が相場だと思われます。参考までに、スーパーマーケットの平均価格を載せておきます。大手スーパーマーケットのサイトも参照ください(オーストラリアでも安価なスーパーマーケットALDI: https://www.aldi.com.au/)。

 

12個入り卵  3-4ドル

1㎏トマト  4.99ドル

1㎏ポテト  3.46ドル

1liter牛乳  1.3ドル

1㎏ベーコン 12ドル

2literコーラ 3.29ドル

一斤トースト 1.99ドル

 

交際費

 

オーストラリアでは、シドニー、メルボルン、大きな都市ではクラブや演劇美術館、オペラホールなどアミューズメントもたくさんあります。クラブなどがない郊外や田舎でも、自然と触れ合ったり、サーフィン、クライミング、カヌーなどアウトドアアクティビティにお出かけすることも多いでしょう。週末に友達とカフェに行ったり、レストランに行ったり、ホームパーティでグリルを楽しむこともしばしばあります。そのため、交際費として一人150-250ドルほど見ておくと我慢せずに楽しめるでしょう。レストランは安いところで15-20ドルぐらいですが、ディナーコースや誕生日のお祝いので贅沢をしたいなら、50-100 ドルほどになります。

 

合計

 

1,710-4,780(約14万円‐397000円)[男女2]

 

田舎で質素に暮らした場合

家賃    1,200ドル

光熱費 100ドル

携帯電話代 60ドル(ひとり30ドル)

食費  200ドル

交際費 150ドル

合計  1,710ドル

 

シドニー人気エリアで我慢せず暮らした場合

家賃  3,900ドル

光熱費 150ドル

携帯電話 180ドル(ひとり90ドル)

食費    300ドル

交際費   250ドル

合計   4,780ドル

 

オーストラリア移住のコツ(就職・ビザ取得・税金)

 

 

ビザの習得について

 

オーストラリアに長期滞在するためのビザは種々ありますが、よくある例は以下のビザです。すべてのビザはオンライン申請が可能で、それぞれのビザの要綱に従って必要書類をそろえ、提出することが求められます。もちろん、郵送や窓口において、ペーパーベースで申請することも可能ですが、一般的に認可に時間がかかるといわれているので、オンライン申請がおすすめです。オーストラ移民局オンラインシステム:ImmiAccount(https://www.border.gov.au/immiaccount)。

 

ワーキングホリデービザ

 

1年間観光をしながら、しかも労働も可能というビザです。多くの日本人がこのビザを取得してオーストラリアに来ています。しかし18-30歳までという年齢制限があり、基本的に1度しか取得することができません。4か月まで就学が可能なので、初めの数か月語学学校に行き、職を探しながら、その後就労するというスタイルをとっているようです。

 

フィアンセビザ

 

オーストラリア人、オーストラリア永住権を保有するもの、もしくは、ニュージランド人のパートナーとオーストラリアで結婚しようとしている人が、その準備のためにオーストラリアに滞在できる9か月限定のビザです。準備期間の9か月以内に結婚することが求められ、その後配偶者ビザの申請が必要になります。

 

配偶者ビザ(テンポラリー/永住)

 

オーストラリア人、オーストラリア永住権を保有するもの、もしくは、ニュージランド人が配偶者もしくはデファクトパートナーの人が申請できるビザです。テンポラリーは永住権ビザの審査に通るまでの2年間の暫定ビザで、2年後にもう一度2人の関係が真実のものかを確かめる審査があります。それに合格すれば、配偶者永住権ビザがもらえます。

 

永住ビザ

 

ご自身のスキルを活かして、オーストラリアに永住するためのビザです。永住ビザが発給されるとオーストラリアの国民保険(メディケア)にも加入することが可能となります。ポイント制となっており、「ポイントテスト」でパスマーク(合格点)をマークでき、また健康診断や犯罪経歴に問題がなければ発給されます。

 

仕事の探し方について

 

オーストラリアでの仕事の探し方は、大きく分けて以下の3つが主流です。

 

1.オンラインの求人サイト(ローカル/日系)

 

オーストラリアでの仕事探しをするときは、いつもオンラインから始めます。毎日様々な職種がアップされていて、便利です。気になる仕事があればどんどんレジュメを送付するか電話してみることをお勧めします。

 

2.街の掲示板を見てみる/出してみる

 

遠くまで働きに出るのは、ちょっとという方や、田舎なので求人サイトに仕事が上がってこない…という方は、地域のスーパーやシティセンターにある、掲示板を見てみることをお勧めします。1時間の掃除の手伝いのオファーから、人手の足りない企業までいろいろな求人情報が載っていることがあります。また、自分のスキルをまとめて、その掲示板に張ってみると思わぬ連絡が来ることもあります。

 

3.飛び込みでレジュメを持ち込み

 

フォーマルでなく、個人商店やカフェ、レストランなどで働きたいという場合はレジの横やウィンドウに求人の紙が貼ってある場合があります。お会計の時に気軽に聞いてるのもおすすめです。

 

準備資金について

 

オーストラリアは物価が高く、家賃なども高めです。そのため、日本で1年間生活する費用+αくらいは見ておくといいと思います。移住するには、それなりに準備が必要ですから、英語の試験を受けたり、職業専門学校に通ったり、もしくは大学に通ったりとお金はあればあるだけいいというのが実情です。また、永住ビザを申請するときにもまとまったお金が必要となります。初めの1年、働きながらお金を稼ぐとしても、それだけで生活していくのは不可能だと考えたほうがよいでしょう。往復の航空券、保険代、生活にかかるお金、学費や交通費、英語の試験代など合算して最低でも200万円ほどは準備資金として必要となると考えておいたほうがよいでしょう。

 

婚姻について

 

オーストラリアでの結婚の制度は日本とはかなり異なります。日本と同じように婚姻届けを出して、終わりとはいきません。オーストラリアにおける結婚の手順を簡単にご説明いたします。

 

1. ディファクト(事実婚)でいくか結婚するか相談する

 

オーストラリアでは、事実婚関係がかなり広く認知されており、子供がいる家庭でも子供とお母さんの名字が違うということもしばしば。一緒に住居を共にするカップルはディファクトカップルといい、法的にも結婚をしているカップルと同等に扱われます。そのため、結婚せずディファクトカップルとして暮らす人々も多数います。一方もちろん、結婚しているカップルもいますが、自分たちの心情や主義に合わせて、どちらにするか話し合いましょう。ちなみにオーストラリアで結婚できる年齢は18歳以上となっています。

 

2.結婚すると決めたらNOIMを出す。

 

オーストラリアの結婚制度は日本よりも少し複雑で、結婚すると決めたら、まず、Celebrant(婚姻執行者)を雇います。そして結婚式を挙げる前に、結婚の意思表示であるNOIMNotice of Intended Marriage)というフォームを結婚式の最低でも一か月前に提出しましょう。NOIMでは、いつどこでどのような結婚式を執り行いたいか、記入する必要がありますが、Celebrantが手伝ってくれますので心配はいりません。NOIMを提出する際には、出生証明書とパスポートなどの身分証明書、また離婚歴がある方は離婚証明書も添えて提出してください。出生証明書と離婚証明書は戸籍謄本の翻訳で代用可能ですが、日本大使館及び領事館で安価に発給してもらえますのでそちらもおすすめです。

 

3.結婚式の種類

 

大きな結婚のセレモニーがしたい人、できるだけ簡単に済ませたい人、いろいろの方がいらっしゃると思いますが、オーストラリアではどんな形であっても、「結婚のセレモニー」はしなければいけないこととなっています。最も簡単な方法は、地方裁判所などで執り行う「Registry Marriage」です。15-20分程度で終了し、ニューサウスウェールズ州では費用も一番安いコースで412ドルとなっています。私個人の結婚式は、知り合いのCelebrantに頼み、景色のいいパブリックな公園で1時間程度の小さいものを執り行いましたので、結婚の費用はCelebrantを雇う費用も含め、実質無料でした。しかしこのような例は実にまれで、オーストラリアでの結婚はとにかくお金がかかるというイメージです。NOIMを提出する前にパートナー、Celebrantとしっかり相談しましょう。

 

4.結婚式当日

 

結婚式当日には、必要書類に署名をし、その後各州のRegistry of Births Deaths & Marriageに書類を提出します。その後1週間ほどでMarriage Certificate(結婚証明書)が自宅に郵送され、法的に結婚したことになります。

 

5.日本への届け出

 

オーストラリア式での結婚が成立したら、3ヵ月以内に日本大使館、領事館、及び本籍のある役場に結婚届を出してください。

 

税金について

 

<消費税>

オーストラリアの消費税はGSTと呼ばれ2000年に導入されて以降、10%となっています。しかし、食料品や基本的な生活必需品及び教育費には消費税はかかりません。

 

<所得税>

オーストラリアで納めるべき所得税は、居住者か非居住者かで税率が変わります。概要は以下の表のとおりですが、詳細はオーストラリア国税庁のウェブサイトを参照してください。

 

居住者(2016-2017)

$1 – $18,200      0%

$18,201 – $37,000  0 – 9.7%

$37,001 – $87,000  9.7 – 22.8%

$87,001 – $180,000 22.8 – 30.1%

$180,001 以上    30.1 – 45%以下

 

非居住者(2016 -2017)

$1 – $87,000      32.5%

$87,001 – $180,000    32.5 - 34.8%

$180,001 以上                 34.8 - 45%以下

 

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