デジタルノマド注目の都市

ウクライナ・キエフ(東ヨーロッパ編)

働く上で、どこでどんなふうに働くかはとても重要ですよね。その「どこで・どんなふうに」を自分で決められるのが、デジタルノマドの生活。せっかくなら素敵な街に滞在して、楽しく働きたいですよね。とはいえ、生活に必要な最低限のインフラは必要だし、急に言われてもどこへ行きたいかすぐには浮かばない……なんて思ってませんか？　不安に思って同じ場所ばかりに滞在しているなら、あなたはせっかくのデジタルノマド生活をエンジョイしきれていません！

ということで、そんな悩めるデジタルノマドの皆さんのために、今回はぜひ訪れてほしい、できることなら長期滞在してほしい、お勧めの街をご紹介していこうと思います。今回はヨーロッパ編として、ウクライナ・キエフをご紹介します。

キエフってどんな街？

ロシアから独立したウクライナは、旧ソ連時代の文化を感じられる、美しい国です。観光にも力を入れており、観光ビザ不要で滞在できるのも嬉しいところ。その首都キエフは人口約300万人を抱えるウクライナ１の都市で、1500年を超える歴史のある、東欧随一の古都と言われています。

デジタルノマドに注目をされている理由

キエフの魅力は、何といってもその独特の文化。ロシアの影響を色濃く受けたその街並みは、旧ソ連地域でしか見ることのできない、古くから続く文化を感じることができます。ウクライナはその独立後今日に至るまで、歴史的の渦中で様々な国・地域からの影響を受けてきており、今もそれが続いています。そのため、この国でしか見ることのできない独特の文化が根付いており、それがここを訪れる人々をとりこにする魅力となっています。

もちろん、小国とはいえヨーロッパですから、インフラや街の清潔度も十分。長期滞在でも快適に過ごすことができます。

キエフは過ごしやすい？　気候や気温は？

夏暑く冬寒い、季節のはっきりした気候です。夏には乾燥してとても熱くなります。とはいえ、日本に比べると気温はやや低め。1月の平均気温は-6℃くらい、7月～9月がもっとも暑く、18℃くらいです。暑いとは言っても、湿度も低く、夏も快適に過ごすことができます。季節によって全く違う表情を見せてくれますので、1年に何度も訪れるのもお勧めです。

キエフ滞在中に訪れたいところ

独立広場：　キエフの街の中心に位置する独立広場。観光も生活も、まずはこの広場からスタートしてみてはいかがでしょうか。旧ソ連時代に整備された広場で、いくつもの噴水のある美しい場所です。地下にはなんとショッピングセンターが広がっており、リフレッシュにウィンドウショッピングなんて過ごし方もお勧めです。

ドミニカ聖堂：　18世紀バロック様式の美しい聖堂です。教会としての働きはもちろん、旧ソ連時代には宗教と無神論の博物館として公開されていました。残念ながら現在は無神論の展示は撤去されているようですが、キリスト教だけでなく、イスラム教や仏教、古代ユダヤ教等、世界中の様々な宗教に関する展示を見ることができます。

1ヵ月どのくらいで生活できる？

キエフに滞在するための予算は、ヨーロッパとしては低めの$1,000/月くらいです。ホテルの滞在が$500/月くらいと良心的。もちろんグレードによりますが、長期滞在の方にはありがたい設定となっています。Airbnbを利用するなら$1,000/月いかないくらい。コワーキングスペースは数は多くないですが存在していて、$100/月くらい。基本的な物価としては、カフェで飲むカプチーノが1杯$0.97くらい、コカコーラが$0.58くらいと、日本に比べると物価はずいぶん安めです。現地の人の1か月の生活費が$500くらいというので、長期滞在にはお勧めの街ですね。

キエフに滞在したデジタルノマドの感想

メリット

・旧ソ連時代の文化が色濃く残る独特の街で、ここでしか感じられない空気を感じ、ここにしかない景色を見ることができる。

・先進諸国の中ではトップレベルに物価が安く、長期滞在に向いている。

デメリット

・ウクライナ情勢が不安定であり、治安の面ではやや不安あり。

・コワーキングスペースやインターネット環境の整備はやや途上といった印象。これからに期待といったところ。

日本からはなかなか旅行で訪れる人の少ない旧ソ連地域の国、ウクライナですが、そこでしか見ることのできない色濃い文化の街です。キエフの魅力は十分に伝わったでしょうか。街の良さはどんなに文章で書いても、実際に足をつけて、その空気を吸ってみないとわかりません。少しでも興味をくすぐられたら、ぜひ訪れてみてくださいね。