始める前に知っておきたい!!

ホワイトニングのメリットとデメリット

毎日の歯みがきも丁寧にやっているし、３ヵ月に１度は定期的に歯医者さんへ通うようにもしたの。確かに、以前より私のお口の中の状態って悪くないと思うのよ。でもね、どうしても気になるのが歯の黄ばみ。みんなはどう？　歯の黄ばみが気になったことはない？

欧米ではあたり前のように取り入れられている歯のホワイトニング。日本でも徐々に広がりつつありますね。白い歯ってやっぱり素敵。今回は、気になっていた歯のホワイトニングについてだいすけ先生に聞いてみたの。ぜひ参考にしてね。

だいすけ先生、この間ヘアサロンへ行った時に「一緒に歯のホワイトニングはどうですか？」ってすすめられたんだけど、お口のことなのにヘアサロンでやっても大丈夫？

歯医者さんでやるホワイトニングとどう違うの？

やっぱり白い歯って素敵よね。最近私、歯が黄色っぽくなってきている気がするんだけど……。

歯のホワイトニングならワタシもやっていますよ。もちろん、歯医者さんで（笑）

わー！　だいすけ先生もホワイトニングやってるんだ（笑）

はい。自分で体験した方がみなさんにも伝えやすいですしね！

さて、ホワイトニングには、

という３種類があります。ヘアサロンでおすすめされたのは③ですね。

歯科医院によって呼び名は様々ですが、まずは、歯医者さんでお薬をもらって家で行う①ホームホワイトニングと、歯医者さんで施術を受ける②オフィスホワイトニングを中心にお話ししましょう。

まず歯の色についてですが、実は歯は真っ白！　というわけではなく、本来、やや黄色味がかった色なんですよ。

へー、そうなんだ。じゃあ、段々とそれ以上に黄ばむ原因って何なの？

幼少期の薬剤由来などの先天的な原因を除いて原因としてあげられるのは、タバコのヤニ、コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなどによる着色、いわゆる「生活習慣によるもの」が考えられます。

食品やタバコによる着色（ステイン）であれば、歯医者さんで定期的なPMTC（professional mechanical tooth cleaning：歯医者さんで特殊な器具を使って行う歯のお掃除）を受けることである程度は落とすことができます。

なるほど……。ホワイトニングをする前に、歯の黄ばみの原因が歯の表面の汚れか、歯の内面の汚れかを見極めておく必要がありそうね。それに、どっちにしろきちんと歯の表面の汚れ（バイオフィルム）を落としておくのが大切そう。

その通り。まずは表面の汚れを落とさないといけません。ホワイトニングはPMTCでもなかなか落としきれない加齢による黄ばみも落とすことができます。ただ、①②それぞれにメリットとデメリットがあるんですよ。

そうなのね。具体的にはどんなことをやるの？

① ホームホワイトニングは、歯医者さんの指示に従って、自宅で行います。

具体的には、歯医者さんで型をとってマウスピースを作り、マウスピースにホワイトニング剤を注入して、毎日一定時間装着しホワイトニングをしていきます。薬品の濃度が薄いので白さを実感できるのに２週間～４週間くらいはかかります。

②のオフィスホワイトニングは、歯医者さんで機械を当てて施術してもらうものです。

なるほど。効果にも違いがあるのかしら？

オフィスホワイトニングは、事前にお口の中のクリーニングをして、濃度が高いホワイトニング剤を塗布し、ライトを当てて歯を漂白していきます。１回の施術でも効果が出やすいので、早く歯を白くしたい人にはいいと思いますよ。それから１本１本色調を調整できるというのもオフィスホワイトニングならではですね。 

へー。なんだかよさそう。

それぞれの違いを表にしてみたのでみて下さい。

上記のような違いがあります。

共に言えるのが、ホワイトニング後１２時間～２４時間は、カレー、チョコレート、ぶどう、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワインなど色の濃い食べ物、そしてたばこは控えてください。余計に色がついちゃいますよ。

そして、ホワイトニングで白くなるのはあくまで「天然の歯」だけで「差し歯」の色は変わりません。

なるほど。結構違うのね。

それぞれに、メリット、デメリットがありますが、お互いのデメリットをカバーするために、①と②を合わせて行う人も多くいます。

つまり、自宅でホームホワイトニングをしながら通院してオフィスホワイトニングを数回受けるというやり方ですね。これを『デュアルホワイトニング』といいます。

難しい用語がたくさん出てきましたが、分かりましたか？

そして、経験者なので言いますが、オフィスホワイトニングの施術後は、やっぱりしみますね。

２日くらいで治りますが（笑）

そうなの？　でもやってみようかな……。

やけにノリ気ですね！

だって世界基準の笑顔を手に入れたいじゃない（笑）

「お口の中は国家資格を有している歯科医師・歯科衛生士しか触れない」という決まりがあるので、セルフホワイトニングというのは、セルフ、つまり、自分で薬剤を塗って自分で機械を装着するというホワイトニング方法になります。

満足いく効果が出る人もいますが、セルフホワイトニングは、

• 医師のチェックがないので気になっている着色の原因が特定されていない。
• 寝転がって機械を当てるのは一緒ですが、歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と違って

医療機器として認可が下りた機材ではないのでパワーが弱い場合がある。

• 使用する薬剤は、歯科医院で使用するような高い濃度のものではない。

というデメリットがあります。

逆に、施術後にしみにくいというメリットはありますよ。

実際、「歯医者さんに行くのは怖いから嫌。だけど歯はきれいになりたい」ということで、セルフホワイトニングサロンも増えてきました。

まぁ脱毛するときに、医療機関で脱毛するか、エステ脱毛かで使用できる機材が異なってくるのと一緒かもしれません。

女子力高いコメントをありがとう。（笑）

ホワイトニングもPMTCもそうですが、歯の汚れや着色に関しては病気ではないので「保険適応外」になります。ただ車やお家でもそうですが、ボロボロになってから手を加えると結果高額になります。何もない時のいい状態をキープできるよう、日頃からメンテナンスをしておきたいですね。

確かにそうね。信頼できる「かかりつけの歯医者さん」ってとても大切。

ホワイトニングについてよくわかったわ。だいすけ先生ありがとう。

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＃ホワイトニングは保険適応外＃歯を白く見せたいは贅沢だっていう国の考え

＃歯医者さんで薬剤をもらって自宅で行う「ホームホワイトニング」

＃歯医者さんで機械を当ててもらう「オフィスホワイトニング」

＃ヘアサロンやホワイトニングサロンで機械を当てる「セルフホワイトニング」

＃ホワイトニングは「差し歯」の変色には適応外

＃歯に興味持ってくれることは嬉しい

白い歯は、他者に対しても清潔感のある印象を与えてくれます。

歯医者さんによく相談し、自分に合ったホワイトニング方法をみつけてみてはいかがでしょうか。 

だいすけ先生の profile

安岡大介(Daisuke Yasuoka)30歳 

経歴

H24.4 神戸大学歯科口腔外科入局
H26.4 東大阪歯内療法専門医の元で勤務
H27.5 より医療法人社団恒誠会　安岡歯科医院理事長としてもし家族を治療するなら…という心情をモットーに記録と検証を行いお口に興味を持つ人を増やすべく日々地域医療に取り組む。

所属学会

日本歯科医師会　小野加東地区
日本顎咬合学会　神戸CAREクラブ　神戸グリーンクラブ
筒井塾　咬合療法研究会・関西支部
ヘルスケア歯科学会　K-WAVE　神戸GP倶楽部
ExistenceStudyClub:ESC　大森塾2期・6期　
資格
産業歯科医　食育指導士　糖尿病協力歯科登録医　エピペン登録医

メッセージ

私事ですが、小学校５年生の時に歯科医師である父が４１歳で亡くなりました。 そして、弟は２５歳という若さで亡くなりました。 紆余曲折を経て、卒後２年目で理事長、卒後３年目で院長就任という近年の歯科の業界では考えられない数奇な人生を歩んでおります。 限られた人生の中でいかに今を楽しむか、いわゆるＱＯＬ（クオリティ・オブ・ライフ）ということをいつも心して患者さんに向き合い、毎日を大切に過ごしています。 私が１日に直接治療できる人、お話できる人は限られています。 しかし、SNS、Webメディア、ラジオなどを通してご自身のお口に興味のある人が一人でも増えるよう情報発信しています。お口の専門家としてすべての入り口であるお口から全身の健康、そして予防可能な病気である歯周病や虫歯への取り組みについて積極的に伝え続けています。

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