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英語初級のクリエーターがチャレンジ!

初級編:晴れた日に雨を降らせよう

 

◆STEP7:地面に水たまりや反射を加える

 

ここで終わると、ほかのチュートリアルと大差がありません。そこで、地面の水たまりや反射している影を加えることで、よりドラマチックな画像を作っていきましょう。
まず「base」レイヤーを選択し、地面の部分をお好みの選択ツールで選択します。次に新規レイヤーを作成し「編集」→「塗りつぶし」などで、赤く塗りつぶしておきます。
作業が終わったら新規グループをつくり、作成したグループフォルダにレイヤーマスクを追加します。グループの名前は「ground mask」とします。

 

▲「ground mask」グループにレイヤーマスクを追加

 

この「ground mask」グループの中に、先ほどの赤く塗りつぶしたレイヤーと、「base」レイヤーのコピーを作って移動します。「base」レイヤーのコピーは、白黒調整レイヤーもセットで移動してください。
加工用の地面データが準備できたところで、フィルターをかけていきましょう。
「base」レイヤーのコピーに、「フィルター」→「フィルターギャラリー」→「スケッチ」→「浅浮彫り」を選びディテールの値を15に設定します。

 

▲「浅浮彫り」でディテール値を15に設定する。

 

さらに、トーンカーブで色味を調整し、レイヤーモードを「覆い焼きカラー」にします。

 

▲トーンカーブの調整例。
更に、「ground mask」グループの上に新規レイヤーを追加し、「フィルター」→「描画」→「雲模様1」を適用させます。そして、「編集」→「変形」→「遠近法」“Perspective”を使い、地面に合わせて画像を拡大・縮小するなど変形させます。
「遠近法」“Perspective”は、あまり使うことのないツールですし、翻訳ツールなどで「展望」と出てくるので、注意が必要なワードですね。

 

▲「自由な形に」を使って「雲模様1」を適用したレイヤーを変形させる

 

「ground mask」グループ内の上位に、「sky」レイヤーを白黒調整レイヤーとともに複製します。
「編集」→「変形」→「垂直方向に反転」を適用し、不透明度を15%にします。

 

▲「sky」レイヤーを「垂直方向に反転」を適用した状態。

 

◆STEP8:建物や車の影をつくろう

 

次に建物や車が地面に反射した部分をつくります。
「road」グループマスクを右クリックし、「選択範囲とマスクの共通範囲」を選び、作った選択範囲を「選択範囲」→「選択範囲の反転」で反転させます。
さらに、「ground mask」グループマスクを右クリックし、「選択範囲にマスクを追加」を選びます。 これで地面と空部分だけが選択されましたので、最後に「選択範囲」→「選択範囲の反転」で反転させます。これで空と地面以外が選択できました。
「base」レイヤーを白黒の調整レイヤーごとコピーし、作った選択範囲でマスクをつくります。レイヤー名は「reflection」とします。

 

▲作成済みのレイヤーマスクを利用し、影を作りたい部分を選択。

 

ここで、作業をしやすいように、レイヤーをひとつ加えます。「reflection」レイヤーの下に新規レイヤーを作成します。レイヤー全体を好きな「選択ツール」で選択し、「編集」→「塗りつぶし」→「赤で塗りつぶし」を実行。さらに、不透明度を50%にします。これで「reflection」レイヤーの下に赤一面の画面を作成できました。
「reflection」レイヤーを選んだ状態で、「編集」→「変形」→「垂直方向に反転」を選び、画面を上下に反転させます。
反転後は、反転した画像が影となるように位置を移動させます。必要な部分を「なげなわツール」“Lasso Tool”で選択し、「移動ツール」で配置しましょう。たとえば、車なら、タイヤとタイヤがつくようなイメージです。いらない部分は「消しゴム」ツールで消します。

 

▲なげなわツールなどで必要範囲を選択して移動する。

 

作業が終わったら、マスクレイヤーと先ほど作業用につくった赤だけのレイヤーは削除します。 いよいよ、最終仕上げです。「ground mask」グループの一番上に、「reflection」レイヤーを配置し、レイヤーモードを「乗算」にします。さらに不透明度を35%にします。

 

 

以上で、できあがりです! 今回のテクニックは、いかがでしたか? ここで何かが足りないと感じた場合、あなたが何か忘れているのかもしれません。英語という壁もありますが、最初の画像と最終画像を見比べてみると、難しいスキルを習得できたことにやりがいを感じることでしょう!

 

画像加工・文/柴田知世、写真・構成/さいとうよしかず(編集部)

 

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