映画で学ぶ|パティ・ケイク$ 
Patti Cake $

外資系や海外転職の面接で鉄板の
質問、こうやって答えよう

日本で英語漬けになる環境を作るのが難しいなら、日本語字幕がない映画の公式予告編でリスニング力を鍛えましょう。映画情報を知ることができて、リスニングの学習にも役立ちます。今回はラップで成功をつかもうとする女の子の物語「パティ・ケイク$」です。

作品情報

『パティ・ケイク$』
原題:Patti Cake $
日本公開:2018年 4月27日(金)

 

 

あらすじ

主人公のパティは、掃き溜めのような地元ニュージャージーで、呑んだくれの元ロック歌手だった母と、車椅子の祖母と3人暮らし。23歳の彼女は、憧れのラップの神様O-Zのように名声を手に入れ、地元を出ることを夢みていた。
金ナシ、職ナシ、その見た目からダンボ!  と嘲笑されるパティにとって、ヒップホップ音楽は魂の叫びであり、観るものすべての感情を揺さぶる奇跡の秘密兵器だった。
パティはある日、フリースタイルラップ・バトルで因縁の相手を渾身のライムで打ち負かし、諦めかけていたスターになる夢に再び挑戦する勇気を手に入れる。そんな彼女のもとに、正式なオーディションに出場するチャンスが舞い込んでくる―

 

 

みどころ

アメリカ・ユタ州で開催される「サンダンス映画祭」で、映画配給会社によってかつてない激しい争奪戦が繰り広げられた『パティ・ケイク$』。
鳥肌の立つようなラップシーンと、“負け犬=ダンボ”のサクセスストーリーが、観る者全ての魂を震わします。ラップで成功を収めようとする青春物語の影に見え隠れするのは、家族への愛憎や貧困、差別、そしてスターになる夢。主人公パティの魂の叫びを表現した圧巻のパフォーマンスは、あらゆる世代の感動を呼び覚まします。
主人公パティを演じるのは、本作で注目され、オファーも次々と舞い込む期待の若手オーストラリア人女優、ダニエル・マクドナルド。監督・脚本を担うジェレミー・ジャスパーが劇中音楽を全て構成し、本作のためにラップを猛特訓したダニエルの演技に目が離せません。

 

 

知っておきたい英語・文化のワンポイント

Where do you see yourself in … years? への答え方

最近では日本人ラップミュージシャンも活躍するなど、アメリカの黒人文化発祥である音楽が世界に広がってきていますね。ラッパーというと男性が多いと思いきや、今回の映画では、女性がラップに挑戦しています。
主人公パティはラップの才能を持ちながらも、元ロック歌手の母親に受け入れられず、母が経営するバーの経営も火の車。パティはケータリングの会社に就職しようと面接に向かい、社長にこのように質問されます。

 

Where do you see yourself in 5 years? 
5年後の君は、どうなってると思う?

I hope to still be working for you, sir. 
その時もやはりあなたの元で働いていたいと思います

 

今回ご紹介するWhere do you see yourself in … years?は、就職面接、会社の上司との面接など、人生のステップアップに関わる面接で本当によく使われる表現です。
1年、2年後よりも、5年、10年後について尋ねられることが多く、自身の将来のビジョンがしっかりしているかどうかが試される質問です。

 

さて、Where do you see yourself in 5 years?と尋ねられたときの「答え方」に、今回は注目してみましょう。自分自身の5年後の様子について、控えめな言い方(➀)から自信みなぎる言い方(③)まで、自信の程度に合わせて3段階の答え方を用意してみました。

 

Where do you see yourself in 5 years?
5年後の君は、どうなってると思う?

I would like to have been promoted at least once.
一度は昇進していたいと思います

 

I hope to be making more than double my starting pay.
初任給の2倍のお給料をいただけるようになっていたらと思います

 

I will be at least a manager in 5 years.
5年後には最低でもマネージャーにはなっているはずです

 

文頭のI would like toI hope toI will、これらがそれぞれ、自信の程を知らせてくれています。どうでしょう、③は自身満々な様子がうかがえますね。このような強い姿勢を面接で見せることは、もしかすると日本の文化にはそぐわないこともあるかもしれませんが、例えばアメリカにおいては、③の答え方でも大丈夫です。

ちなみに私の知人は転職の面接時にやはりこの質問をされ、「5年後にはあなたのその席に座っているはずですよ」と自信満々に答え、その場で採用となったそう。
もし、読者の方で外資系の会社や、外国にある会社に就職を考えている方がいらっしゃったら、ぜひ自信を持って面接に挑んでください。面接の予定がない方も…ご自身にWhere do you see yourself in…years?と問いかけ、人生設計や目標について考えてみるといいかもしれませんね。

 

日本語なしの予告編動画でチェックしよう

上のフレーズを聞き取りながら、予告編を見てみましょう。「あらすじ」も参考にするとさらに理解度も違ってくるので、わからないところはもう一度チェックしてみましょう。

 

予告編のセリフは2ページ目でチェック!
 

 

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