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日本食とそのマナー:関東お好み焼き編
◆焼き準備開始!
注文が終わったら焼く準備を始めましょう。店員さんが点火してくれたら、鉄板に油をひきます。方法としては「油ひき」があればそれを、なければ油の入ったボトルがあると思うので、そこから油をひいてヘラでまんべんなく拡げましょう。
●油をひきます。
“Heat oil on the griddle.”
注文したメニューが届いたら、さっそく焼きましょう。お好み焼きの場合は、綺麗に盛り付けられていますが、そのまま混ぜて焼きます。鉄板の上で円形になるようヘラで成形します。片面が焼けたらひっくり返しまします。両手でヘラを持ち、お好み焼きの下に差し込みます。あとは、ひっくり返します。
●お椀の中の具をかき混ぜてください。
“Mix the dough and ingredients in a bowl.”
●鉄板の上に載せてください。
“Put the mixture onto the griddle.”
●ヘラで形を丸くしましょう。
“Flatter and make it round with a spatula.”
●焼けたら、ヘラを使ってひっくり返しましょう。
“When cooked, turn it over with the spatula.”
●ヘラは両手で持ちます。
“Hold the spatula with both hands.”
焼けたあとは、お皿にとります。もちろん、関西風に鉄板上でソースを塗ってよいでしょう。今回は鉄板の上で調理を続けるフレーズを紹介します。
●上面にソースを塗ってください。
“Spread sauce around the top of Okonomiyaki.”
●(好みで)青のりをかけてください。
“(As you like,) Sprinckle powdered seaweed.”
●(好みで)鰹節をかけてください。
“(As you like,) Sprinckle dried bonito.”
●半分(四等分)に切って、お皿にとってください。
“Cut it in half (into quarters,) and place it on your plate.”
●必要ならマヨネーズをかけてください。
“If you want, put some mayonnaise.”
次に、もんじゃ焼きです。もんじゃ焼きは、手早さも必要になってくるので、先に説明するか、一度見本を見せてあげてからでもよいかもしれません。まず、具材だけを鉄板で軽く炒めます。炒め終わったら、鉄板の周囲を一周するように山をつくります。これを土手とよびます。土手が完成したら、残りの汁を流し込みます。もし、このとき土手からにじむ場所があったら、素早くヘラで押し戻しましょう。手早くやらないと大変なので、注意が必要です。あとは適度にかき混ぜていれば水分が飛び、色が変わります。煮詰まってゆるくなったら、具と汁を混ぜていきます。色が茶色に変われば完成ですが、食べるタイミングは人それぞれで、焦げた部分を好む人もいます。
●汁は残して、具をすべて焼いてください。
“Leave the liquid flour batter in the bowl, and place only solid ingredients on the griddle.”
●ヘラを使い、焼いた具で円形の山を作ってください。
“ Make a round shape circle, and create a hole in the middle of the ingredients with the spatula.”
●円の中心に汁を流し込んでください。
“Pour the leftover into the hole.”
●山からはみ出したら、ヘラで山の中に戻してください。
“If some ingredients come out of the hole, push them back with the spatula.”
●水分が飛んで汁が緩くなったら、全体をかき混ぜて焼きます。
“Once the batter starts to boil, mix and cook all the ingredients together.”
●小さいヘラ(コテ)ですくって食べてください。
“”Use a small spatula to scoop and the eat the small bite-sized portions.
●上級者は、小さいヘラ(コテ)を使って、鉄板に押し付けて焼きつけて食べます。
“People often eat it, usually use small spatulas, and when eating, press Monja against the griddle with spatulas.”
◆片づけも必要
最後になりましたが、焼きものをひとつ作るごとに、鉄板を掃除します。ヘラで鉄板上の焼きカスをこそぎ落とすようにします。あまり焦げついているようなら、油を垂らすと落ちやすくなります。こそぎ落としたごみは、鉄板の端にある穴に落とします。別に片づけることが義務化されているわけではありませんが、これも日本の文化だといって、体験してもらいましょう。
●ヘラで焦げカスを擦って落としてください。
“Rub off the burnt remains with the spatula.”
●鉄板の端にある穴に捨ててください。
“Throw them into the hole at edge of the plate.”
●鉄板を掃除する必要はありませんが、日本人は感謝の気持ちで行うのが文化です。
“Actually you don’t have to clean the griddle, but it is a Japanese style to show your gratitude.”
以上で関東風お好み焼き屋編は終了です。自分でつくるお好み焼きは、日本人でも未体験の人もいるでしょう。ぜひ、一度チャレンジして、友人の日本旅行をエンジョイするお手伝いしましょう!
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翻訳/金明香 構成・文/さいとうよしかず(編集部)