英会話スクール業界では、近年、短期集中型スクールが注目を集めています。2ヵ月から3ヵ月程度の短期間で、英語力を集中的に伸ばすタイプのスクールで、ここ数年で各社あわせて40校を越える数の教室が出来たほどです。

短期集中型英語サービスには、
①パーソナルレッスン中心の「授業型」
②コンサルティングのみでレッスンを行わない「コンサル型」
③グループレッスンが中心の「グループ型」
があります。

このように拡大する短期集中型スクールの中でも、2015年オープンのENGLISH COMPANYは、現在全国に14拠点を構える、短期集中型スクールのリーディングカンパニー。ENGLISH COMPANYは、これまでパーソナルトレーニングを週に2回行うスタイルを中心にサービスを提供してきました。いわゆる「授業型」です。しかし、週2回のパーソナルトレーニングは、回数的にもコスト的にも負担感がある、との声を受け、2018年にはコンサル型の新ブランド「STRAIL」を、新宿駅徒歩30秒の場所に開校しました。

STRAILがこれまでのコンサルティング型スクールとどう違うのか、その詳細に迫ります。

専門家によるコンサルティング

英語を習得したい人にとって大切なことは、学習方法そのものよりもまず「自分の課題を発見すること」です。世の中にはシャドーイング、ディクテーション、音読などとさまざまな英語学習方法があふれていますが、「自分がどこでつまずいているのか」を判別しないことには、適切な学習法を選択することはできません。そこで役に立つのがコンサルタントの存在。英語学習、言語習得についての専門的な知識があればこの課題発見の精度が高まります。

従来のコンサルティング型スクールのコンサルタントでは「英語が話せる」という基本能力に加え、ビジネス経験の有無が重視されていました。

一方で、STRAILでは、それらに加え、「第二言語習得研究」やその周辺領域を国内外の大学・大学院で専門的に学んだ経験を重視。その上で、実際に英語をティーチングしてきた経験をもつ、英語を教えるスペシャリストが担当します。深い専門知識を持ったプロのコンサルタントが、定量的・定性的に英語力をチェックして課題を特定し、それをクリアするための学習法を指導してくれます。このステップはコンサルタントの深い知識が問われる最も重要な段階で、例えると病院の「医師」に似ています。専門医にかかって原因を確実に特定し、症状（課題）を改善する処方をしてもらうことで、効果を感じることができます。STRAILの講師陣は「教育業界の医師」、まさに頼れる専門家です。

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スクールでのレッスン

一般的なコンサルティング型スクールでは自習を重要視しているため、レッスンが設けられていません。確かに、英語学習にとって自習は重要なもの。しかし、発音やトレーニング方法そのものの習得など、直接授業を受けた方が早いものは少なくありません。

STRAILの無料グループレッスンでは、ベーシックなトレーニング手法について効率的に学ぶことができます。また、中学英語をやり直したい人やビジネス英語に特化した知識を体系的に得たい人には、有料の講座もあります。ネイティブの感覚が理解できる「認知文法」を用いた「やり直し文法」という講座には英語ジムENGLISH COMPANYや、大学受験予備校なども運営している教育ベンチャーとしての強みが活かされています。海外の大学のようなオシャレな自習スペースも完備しており、夜10時まで利用できるので、会社帰りの学習が楽しみになりそうです。

自習を継続させる学習サポート体制

英会話学習における課題とその解決方法がわかっても、実際に自習をしなければ机上の空論。どのコンサルティング型スクールでも、自習への取り組みが欠かせません。

一般的なコンサルティング型スクールでは、毎日の生活スケジュールを見直して無駄な時間をみつけ、その時間を英語学習に充てるよう計画を立てます。自分では学習できないが、管理されれば学習できるという人なら、英語学習時間が増えることは間違いありません。自分がどこでつまずいているのかはっきりわかっている、誰かに学習時間の管理をしてほしいという人にとっては、コンサルタントが指導してくれること自体にメリットを感じられるでしょう。

一方STRAILの場合、上がり下がりのあるモチベーションに頼るのではなく、学習を「習慣化」することこそが重要だと考えます。日々の歯磨きの継続にモチベーションが必要ないのと同様に、毎日勉強することを「習慣」にしてしまうのです。前述の『第二言語習得研究』と同じく、ここにも科学的知見が用いられています。STRAILでは、「行動科学」という学問をベースにした科学的な学習継続方法を開発しています。
行動科学分野の第一人者であり、ベストセラー書籍『続ける技術』の著者でもある石田淳氏の監修を受けたオリジナルメソッドでの習慣獲得の方法は、英会話以外にも応用できるスキルですから、体得すれば生涯活用できる財産になると言えるでしょう。人に管理されるのはちょっと苦手だという人にも向いていると言えます。

レッスン・自習で用いる教材

英語学習では教材選びも重要ですが、書店に行けば気になる教材がずらりと並び、内容も玉石混交。個々の課題にあった一冊を選ぶのは至難の技です。

STRAILでは、深い専門知識を持つ一流のコンサルタントが集結しているメリットを生かし、さまざまな教材をオリジナルで開発しています。
例えばネイティブの会話では、音が連結したり短縮されたりするため、教科書通りの練習では自然な英語を聞き取ることができません。そこでSTRAILではネイティブの発音特徴を分析し、6つの項目にまとめたスマホアプリを作成。第二言語習得研究に基づいた勉強法だからこそ、リスニング力が効率的に身につきます。効果的なシャドーイングが学べるオリジナル教材を使った訓練では、脳の音声処理スピードを早め、英語が口をついて出てくるようにします。
高いクオリティを誇るこれらの教材は、英語の専門家が集まっているSTRAILだからこそ開発できたもの。無料で使い放題ですので、自分のペースで何度も繰り返し復習することができます。もちろん、市販のテキストにも優れたものが多くありますから、それらも併用します。

教材を作るには相当のスキルと知識が必要ですから、他のコンサルティング型スクールでは市販の教材を使うことが一般的です。

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費用・基本事項比較

一般的なコンサルティング型スクールは2ヵ月で30万円超えがほとんど。一方のSTRAILは2ヵ月で17万円～とかなりリーズナブルな設定です。

何を基準にスクール選びをするかが重要

すでに英語を学ぶ目的や学習上の課題がはっきりしており、「日々の管理・監督をしてほしい」という方なら、一般的なコンサルティング型スクールでもよいでしょう。

もし、「自分の課題を専門家に診断して欲しい」「最適な学習方法がわからず、手あたり次第に勉強している」という方なら、最短距離で上達できるSTRAILがおすすめです。

大学受験予備校を母体にもつSTRAILは、長年にわたる教育業界での知見、学問として第二言語習得研究を学んだトレーナー、科学的根拠をベースにつくられた教材・カリキュラムと、どれをとっても専門的で、コンサルティング型スクールの中でもそのクオリティは群を抜いています。短期間で着実に英語力をつけたいという方は、まずは体験レッスンを受け、ご自身の目と耳でその奥深さを感じてみてください。

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取材／執筆　坂口やよい（D&Y）

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