TOEIC®学習法の勘違い
リーディングは全部解くことが重要!?

リーディングパートのスコアUPを

効率的に達成するためのポイント

TOEIC®のリーディングパートで得点を稼ぐには、どんな解き方をするべきなのでしょうか。とにかく全問解かないと高得点は望めないと思っている方も多いようです。
英語コーチとして多くの学習者をサポートしてきた筆者が、本当に効率的なリーディングパートの解き方とはどんなものか、どのように問題と向き合うことか重要かについて語ります。

 

リーディング100問全部解くのが重要!?

全問解けばスコアは上がるか

TOEIC®の問題数はリスニング100問、リーディング100問。リーディングの制限時間は75分ですから、かなり急がなくてはなりません。

よく聞かれる質問のひとつに、「速く読めるようにするにはどうしたらいいですか?」というものがあります。この質問への答えは、現在の実力と目標スコアによって変わってきます。そもそも正答率が低いのに、スピードばかり上げても誤答が増えるだけです。当たり前の話ですが、スコアに繋がるのは正答だけで、何問解いても間違っていたらスコアにはなりません。

まずは正答率を上げましょう。
解く数が同じでも、正答率が上がればスコアは上がります。
どうしたら正答率を上げることができるのかを考えるのが大切です。

 

 

 

 

TOEIC®の理想的な時間配分とは

よく言われるのはpart5とpart6合わせて20分で終わらせろ、というもの。

しかし、これも人それぞれです。人それぞれというのは、単にスコアの問題ではありません。
文法は得意だが急ぐとケアレスミスが多発してしまうなら、part5をじっくり解いた方がいいですね。

文法と語彙は時間をかけてもできない、いつもpart7の方が出来がいいという人は、part7にできるだけ時間を確保しましょう。

 

 

ゆっくりできるようになってからスピードアップ

時間配分などのアドバイスは、「今の実力での最高点をどうやって取るか」がテーマです。

では実力を上げるにはどうすればいいかと言えば、まずゆっくり解いてできるようになりましょう。毎日学習している時、よく分からないのに時間ばかり気にしていると、実力アップは難しいです。

ゆっくりでちゃんとできるようになってから、スピードを上げてください。

 

 

TOEICには難易度の違う問題が混ざっている

TOEICと英検の違いは色々ありますが、その一つは、TOEICは初級から上級者まで皆同じ問題を解くということです。

400点の人と990点の人が同じ問題を解くのです。

ですから、今の自分の実力で取れる問題は確実に取る、というつもりで受験しましょう。
時間をかければ分かる問題には時間をかけ、どんなに時間をかけても分かりそうもない問題は捨てるということです。

捨てるというのは何もマークしないということではありません。
TOEICは選択問題のみですから、何も書かないのはもったいないですね。
全く分からない時は、迷わずどれかをマークして、次に進みましょう。

どんな問題なら今の自分に解けるのか、どんな問題は難しいのかといったことを本番前に把握しておきましょう。

 

ライタープロフィール●外国語人
外国語としての英語、フランス語、日本語を学生や社会人に教えつつ、通訳・翻訳の経験を積む。TOEICのスコアは985点。この世界の様々な地域で日常の中に潜む大小の文化の違いが面白くて仕方がない。子育て中。

 

 

★関連記事★
TOEIC®学習法の勘違い 本当に効率的な学習法とは?

 

 


「TOEIC®学習法の勘違い」連載記事一覧

続きを見る >>

おすすめ記事