独自の世界観が人気の「グリモワール」
創業者・十倍直昭さん&野村仁美さん

経験ゼロ、英語力ナシ!でも、海外に飛び出して大成功!

――それって、実際に海外へ行かないとわからないことですね!

十倍さん:そうなんです。机に向かって勉強しているだけじゃ、わからないことってたくさんありますし、リアルな英語もなかなか身につきません。だから、海外へ行ってみたいという思いがあるのに、実行できずにいる人が多いのはもったいないと感じます。まずはチャレンジしてみて、何が大変で何に困るのかを実感すれば、自分の課題が見えてくるはずです。

野村さん:お店でお客様と話していると、「英語ができないから海外に行けない」という人がとても多いんですよね!でも完璧な英語を使う必要ってあまりなくて、むしろ友達同士の会話は、文法を無視したフレーズばっかり。英語の教科書に載っていたような、きちんとした英語を聞く機会のほうが少ないくらいです(笑)。海外の人っておしゃべり好きな子が多いので、日本人も恥ずかしがらずにたくさん話す努力をすると、おのずと英語力もついてくるのではないでしょうか。

 

――不完全な英語力でも、まずは勇気を出して海外に行ってみるということが大切そうですね。

野村さん:ツアーではなく、是非ひとり旅をしてみてほしいです!私が一匹狼な性格だからかもしれませんが、自立心の強い外国人の生き方は、とても心地いいなと感じます。例えば、一緒にレストランへ入っても、お腹が空いていなければ注文しませんし、日本のように気を遣って相手に合わせるというような文化がないんですよね。それに、海外へ行ってみると、日本が外からどう見られているのかも実感できます。今は漫画やアニメがブームなので、日本語を勉強している子も多いんですよ。タクシーの運転手さんに「きゃりーちゃんに似てるね!」なんて言われることもあったりして(笑)。

十倍さん:僕のポリシーは「できないけど、やってみる」なんです。やってみたら、意外とできてしまうことってありますよね。それに、海外に出てみることで身につくのは、英語力だけではありません。すべて自分でプランニングして、困った時も自力で解決する力がつくので、仕事力だってぐっと上がりますよ!自分がどんな人間になりたいのかを見据えた上で海外に出てみれば、大きく成長できると思います。

 

十倍直昭さん
Grimoire.inc代表取締役。2008年6月、野村さんとともにアンティークショップ「Grimoire」をオープン。現在は2店舗目の「Grimoire Almadel」や、ギャラリー「notoria」の運営も行う。

野村仁美さん
Grimoire.inc ディレクター。学生時代、ハンドメイドのアクセサリーブランド「DOLLY」を立ち上げる。独自のファッションセンスが人気を集め、人気読者モデルであった経歴をもつ。

●Grimoireオンラインショップ
http://www.grimoire-onlineshop.com/

 

取材・文・撮影/和田鈴香(編集部)


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