TOEIC®の勉強を効率よく進めよう パート7の注意点2

TOEIC®のスコアアップを目指すなら英語力を上げる、これ当たり前

TOEIC®も英語のテストのひとつ。英語の基礎を固めることが何よりも大切です。その上で、TOEIC®特有の傾向を知れば効率的に対策をとることがでるでしょう。今回は、パート7の本文に焦点を当てます。

パート7の中にはさまざまなタイプの問題がある

パート7が苦手だとか得意だと言っても、パート7にもさまざまなタイプの問題があります。本文だけ見ても、宣伝、チャット、メール、求人広告、手紙、記事、アンケート、社内回覧等々、実用的な文章なら何でもあります。

不慣れな書式や話題は苦手な人が多いですね。長い記事なら読めるのに、宣伝文はなぜかよくわからないという人もいます。苦手意識をなくすよう、普段からいろいろな性質の文章に慣れておきましょう。

 

TOEIC®パート7の本文:長さ、難易度、数

現在のところ、TOEIC®パート7の構成は次のようになっています。

最初は本文ひとつの問題が並んでいます。まず、短い文章や表に設問が2問。その後本文が長い問題が来て、設問数も3~4問に増えます。

パート7の最後の方では、本文が2~3個の問題が続きます。本文が複数の場合、ひとつひとつの本文は短く、表などが含まれていることも多いです。複数の本文に設問が5問あります。

たいていの人にとって、冒頭にある短い本文ひとつの問題は解きやすいようです。内容としては、お知らせ、広告、チャット、短いビジネスメールなどです。

逆に、長い本文がひとつで設問が3~4問あるものは、本文を読むこと自体が難しいようです。内容としては、記事や長めのビジネスメール、手紙が出てきます。

本文が2~3個ある問題は敬遠する人も多いようですが、本文が複数だから複雑だとは限りません。ひとつだけ長い本文があるより簡単な問題も多いので、捨ててしまうのはもったいないですね。

 

解く順序を工夫してみよう

リーディングを全問解くのが難しい人は、正答数を増やすために、解く順序を工夫してみるのもひとつの手です。パート7だけをとっても、難しい問題に時間をかけすぎるよりは、取れる問題を確実に取りたいものです。

誰にでも共通する理想の順番というものはないので、公式問題集などを使って、試験の前に自宅で75分間のリーディング模擬テストをやってみるといいでしょう。

後ろから解くとうまく行くという人もいます。パート7を前から順番に解いて、本文が長く難しくなってきたら、本文が複数の問題に飛ぶという人もいます。残った時間で、難しい問題に取り組むというわけです。

その場合、一番注意しなければならないのはマークミスでしょう。問題番号を照らし合わせ、答えをマークする場所を絶対に間違えないようにしましょう。

 

最も大切なのは英語力だということを忘れずに

TOEIC®の傾向について知り、解く順番を工夫したとしても、一番ものをいうのは日々積み上げてきた英語力です。そのことをくれぐれも忘れないでください。

今回はパート7の本文について書きました。設問にもいろいろなタイプがあります。次回は設問にも焦点をあてて、解き方を解説します。

 

ライタープロフィール●外国語人
外国語としての英語、フランス語、日本語を学生や社会人に教えつつ、通訳・翻訳の経験を積む。新TOEICのスコアは985点。この世界の様々な地域で日常の中に潜む大小の文化の違いが面白くて仕方がない。子育て中。

 

 

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