TOEIC®の勉強を効率よく進めよう・パート7の注意点6

TOEIC®のスコアアップを目指すなら英語力を上げる、これ当たり前

TOEIC®も英語のテストのひとつ。英語の基礎を固めることが何よりも大切です。その上で、TOEIC®特有の傾向を知れば効率的に対策をとることがでるでしょう。TOEIC®はさまざまな難易度の問題が混在していますが、パート7も例外ではありません。答えを選ぶとき迷ってしまう問題のひとつに、文脈問題があります。

文脈、話の流れ、前後の繋がりを問う問題

パート7には、単語の意味が分かっても解けない問題も多いです。例えば、文挿入問題。前後の話の流れを見ないと解けません。どうしたら、うまく文脈が掴めるでしょうか。

 

代名詞に着目する

ひとつは、代名詞に着目することです。
this, that, it, he, herなどの代名詞が挿入文や空所の前後にあるときは、必ずその代名詞が何を指しているか見極めましょう。例えば次のような挿入文があったとします。

This newly added function must be especially interesting for smaller companies.
新しく付け加えられたこの機能は、小規模企業にとって特に興味深いものであるにちがいない。

Thisとあれば、その新しい機能について、前に述べられているはずですね。

 

挿入文の内容と空所前後の話の内容を確認する

This newly added function must be especially interesting for smaller companies.

smaller companies.の部分に着目すれば、新しい機能の特徴として小規模企業にとって便利なところがあるはずです。それは空所の前に述べられているかもしれないし、後にあるかもしれません。

This newly added function must be especially interesting for international companies.

という挿入文なら、複数の国に拠点のある企業にとって役立つ特徴について述べられているはずです。それは、移動の手間を省くことかもしれませんし、言語の壁を乗り越えることかもしれません。

 

紛らわしい単語に足をすくわれないこと

international companyに着目したとしても、単語だけに気をとられてはいけません。例えば、空所前後にforeign, exportなど海外と関係する単語が並んでいる場合があります。それでも、国際的な企業にとって便利な機能について述べられていなければ、話の流れとしてつながりません。

紛らわしい単語を散りばめているということで、これを「ひっかけ」と呼ぶ人もいるでしょう。しかし、TOEIC®の試験作成者は、きちんと文章を読んでいるかどうか見ようとしているのかもしれません。文章を読まないで単語だけササっと見て答えを選ぶのでは困るということです。単語レベルではなく、文脈レベルで見ることを忘れないでください。

 

「ひっかけ問題」を気にしてテクニックに走り、スコアが下がってしまったという話もよく聞きます。TOEIC®で高得点を取るこつは、むしろ素直に、愚直に、注意深く読み、聞くこと。バラバラの単語に気を取られず、全体の文脈を掴むことです。

 

ライタープロフィール●外国語人
外国語としての英語、フランス語、日本語を学生や社会人に教えつつ、通訳・翻訳の経験を積む。新TOEICのスコアは985点。この世界の様々な地域で日常の中に潜む大小の文化の違いが面白くて仕方がない。子育て中。

 

 

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