TOEIC®の勉強を効率よく進めよう・パート2の注意点

TOEIC®のスコアアップを目指すなら英語力を上げる、これ当たり前

TOEIC®も英語のテストのひとつ。英語の基礎を固めることが何よりも大切です。その上で、TOEIC®特有の傾向を知れば効率的に対策をとることができるでしょう。パート2は短い会話が並んでいます。どんな点に気を付けたらいいのかまとめてみました。

パート2の特徴

リスニング全100問中パート2は現在のところ25問。ふたりの会話で、ひとりが言ったことに対してもうひとりが返す返事として、最も自然なものを選ぶという問題です。TOEIC®にはリスニングのパートが4つありますが、パート2だけが三択で、他のパートは四択です。

 

まずは文頭の疑問詞を絶対に聞き落とさない

パート2では、最初の発言は疑問文であることが多いです。ですから、何があっても疑問詞だけは絶対に聞き逃さないようにすることです。「いつ」「どこで」「誰が」「何を」などを聞き間違えると、とんちんかんな問答となってしまいます。英語初級でリスニングが苦手だという人も、最初の一言は集中して聞き取りましょう。

What time does the meeting start?

A Mr. Garcia.
B In the meeting room.
C At nine thirty.

What time と聞かれているので、当然答えはCですね。

気を付けなければならないのは、疑問詞の後に母音が来て音声変化を起こす時です。例えば、When are …と始まると、whenのnとareがつながってwhereのように聞こえることもあります。文頭だけ聞くとしても、音声変化には慣れておく必要があります。

 

会話表現は知っておくに越したことはない

よく使う会話表現もパート2には出てきます。間違えやすいものをいくつか見てみましょう。

例えば

My pleasure. (私の喜びです)

Thank you.やI really appreciate it.(本当に感謝します)の返答としてMy pleasure. と言えば、文字どおりは「私の喜び」という意味ですが、「こちらこそ(お手伝いできて)うれしかった」つまり「どういたしまして」という受け答えになります。

また、

It’s my pleasure to work with you.

と使えば、「一緒にお仕事できてうれしいです。」となります。

では、こちらはどんな意味でしょう。

You shouldn’t have.

文字通りには「あなたはそうするべきではなかった」ですね。プレゼントをもらった時などに言うと、「そんなことをしてくださってはいけませんでしたのに!」という日本語と同じようなニュアンスになります。親しい人にも使えます。「まあ、困るわ!」という感じですね。実際、プレゼントを受け取りながら、日本人がよくするように困った表情をしてこのセリフを言うネイティブもいます。

次もよく使います。

I’d love to.

何かに誘われて「行きたいです!」と言いたいときに便利です。「喜んで」ですね。

何か頼まれたときに快く引き受けるときはsureが使えます。

Sure, just a moment. (いいですとも、ちょっと待ってくださいね。)

では、次の表現はどんなときに使うでしょうか。

To say thank you is not enough.

文字通りには「ありがとうと言うのでは足りない」。
これを「ありがとう」の返事として言われたら、ちょっと怖いですね(笑)
「(私の気持ちは)ありがとうなどという言葉では足りない」つまり「お礼のしようがない」という表現に似ています。要するに「ありがとう」と言いたいのです。

最後に

Don’t mention it.

「そのことは言わないで」とは、「お礼なんか言わないでいいよ」つまり「どういたしまして」という意味です。

 

素早く考えるかしっかり覚えておくか

今日ここに挙げた表現は、その場でちょっと考えてもわかりそうなものばかりです。パート2は三択なので、選択肢ふたつを見て「違う」と思い、最後のひとつを見て「あ、これ合う」と気づけばそれでいいわけです。

もうひとつの方法は、コツコツしっかり覚えておくことです。コツコツ努力して素早く考えれば鬼に金棒ですね。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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