八田流英会話道場:第一回
八田流の極意は「FIT」!

空手の型のように英会話をマスターしよう!

いくら英語を勉強しても、外国人の前では「何を話して良いかがわからず、固まってしまう」という人は多いはずだ。「英会話」は相手があって初めて成り立つもの。英語の知識はもちろん必要だが、「会話の知識」なくして英会話は成り立たない。
八田流の英会話は、会話の知識を「型」として身につけ、コミュニケーションを重視する実践的なもの。今回から私が、君たちに八田流の英会話を伝授していきたい。今回は八田流の考え方を伝授するので、次回までに体得しておくように。

 

●八田流英会話で重視するポイントは「FIT」で表される。

 

「F」は「FIX」。つまり日本古来の武道のように型をFIXさせる。
「I」は「INTONATION」。INTONATION(音調や抑揚)を使い分ける。
「T…TPO」は、TIME(時)、PLACE(場所)、OCCASION(場合)を意識する。

 

この「FIT」であらわす三点を重視し、「会話力」を強化していく。特にキャッチボールに例えられる会話を成立させるには、型を身につけることが大切なのだ!
この連載では、毎回TPOを変えたテーマを設定し、意思の疎通(コミュニケーション)に必要な発想そのものを例としてあげ、INTONATIONに言及した型を学んでいく。
なお、次回から取り扱ってほしいテーマやシチュエーションがあればリクエストを受け付けるので、楽しみにしておくように。

 

●英会話で切り替える「INTONATIONの基本型」

 

日本語会話は基本的にフラットなイントネーションで、感情表現のほとんどは言葉で表現し、強調したい部分がある場合、会話の順番を入れ替えるなどで表現する。
だが、英会話では感情や微妙なニュアンスの大きな部分をイントネーションにて表現する。強調したい語句を強く言ったり、一呼吸おいたり、またジェスチャーを加えることで、ニュアンスを変えるのだ。したがって英会話では、メリハリのあるイントネーションをマスターする必要性が非常に大きい。喋る場合も単語のアクセントより、少しオーバー気味にイントネーションに重きを置く位の方が良い。また、ヒヤリングの際もこの点をマスター出来ないと相手のニュアンスを読み取れない。日本人の英語がフラット(平坦)といわれる所以は、アクセントの問題だけではなく、強調したい部分を意識しないことが大きいのだ。

 

例1:スタンダードな強調方法

 

She is a girl. ……説明する語句であるgirlを強調
She is a beautiful girl. ……形容する語句であるbeautifulを強調
She is a very beautiful girl. ……強調語であるveryを強調

 

日本人はフラットに使ってしまうことが多い簡単なセンテンスだが、外国人は常にイントネーションを加えて使ってくる。ただし、イントネーションをつけないことで関心の低さを表すことはある。

 

例2:感情表現をした文の強調方法

 

I like Mary.”

Iを強調。Maryは他者に嫌われているが私は好きだ、という他者との違いを強調したい。

“I like Mary.”

likeを強調。Maryに対してネガティブな意見が多いが、自分は好きだという意見の違いを強調したい。

“I like Mary.”

Maryを強調。通常はMaryを強調する。または、自分は他の女性よりMaryが好き。

 

▶▶▶続いては 一部を強調するだけで思い通りに伝えるテクニック を伝授!


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