八田流英会話道場:第一回
八田流の極意は「FIT」-2!

空手の型のように英会話をマスターしよう!

 

例3:一般的な文章で、一部を強調する方法

 

I work at Apple. ”

Iを強調:他の人間ではなく自分がアップルで働いていることが強調される。

“I work at Apple. ”

workを強調:真面目に働いていることを意味する。

“I work at Apple. ”

atを強調:勤務先がアップル社であることを強調。

“I work at Apple. ”

Appleを強調:“アップル社”ということを明確にしたい意思がある。

 

あまり違いを感じないかもしれないが、自分が会話の中で何を一番に言いたいかを強調しないと、相手も正しい返答をできないことになるので注意が必要だ。
強調したい語句をどうすればよいか、以下にまとめてみた。

 

・ その語句を強く言う
・ その語句の直前に一呼吸おく
・ その語句をゆっくりと言う
・ その語句以外を素早く言う

 

これで強調することはできるわけだが、強調の仕方によってもニュアンスが変わってくる。相手に伝わりやすい英語を話すには、文章自体をシンプルにして、言い方自体を工夫していくことが大切なのだ。

 

また「自分が何を強調したいか」という視点だけでは会話は一方通行になってしまう。
そこで以下のように、会話のキャッチボールを続けるために強調する語句をチョイスすることもテクニックとなるのだ。

 

・ 相手が知りたいことを強調する
・ 会話のテーマを強調する
・ 次の会話に繋がる単語を強調する
・ 相手が乗ってきそうな話題に誘導するために強調する

 

今回の稽古はこれで終了。初回は全体を通して意識していきたい会話全体のイントネーションにポイントに絞った。次回は個々の単語のアクセントのポイントについて掘り下げたい。イントネーションとアクセントは、“英語の型”をマスターするための基礎知識なので、しっかり意識してもらいたい!

 

八田信男プロフィール

高校生のときから英語に興味を持ち、米軍キャンプに出入りをする。しかし、受験英語と実践の差に愕然とし、その後、生きた英語を学ぶために米国へ留学。シリコンバレーでビジネスマンとして活躍し、コミュニケーションスキルを磨き続ける。現在は第一線を退くも、責任のある立場を兼任。自らが体得した英語によるコミュニケーションのノウハウを広く伝えるべく、八田流英会話道場を設立する。

 

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文/八田流英会話道場当主・八田信男


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