英検®はここに注意しよう!準2級のライティング

攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ

英検®に関するご質問で一番多いのは、ライティングに関するものです。リスニングやリーディングが得意でも、ライティングはどうしたらいいかわからない、練習してもうまくできないという話を聞きます。今日は英検®準2級のライティングについて解説します。

意見は何を選んでも大丈夫

英検®のライティングのテーマは、現代の社会で実際に話題になりそうなことが取り上げられます。準2級はその中でも比較的身近な話題が出題されます。中学生にも十分答えられる内容です。

形式としては、外国人の知人が英語で質問したことに対して、自分の意見を50-60語で述べるというもの。

質問はYes/Noで答えられることもあれば、もっと選択肢が多い場合もありますが、どの意見を選んでも採点にはまったく影響がありません。

 

採点者はどこを見るか

採点に影響するのは、次の4点です。

1. 質問に対して明確に答えているか
2. 理由がふたつ挙げられているか
3. 文章全体に論理的なつながりがあるか
4. 正確な英語で書かれているか 

この4点がクリアーできていればいいのです。

 

制限時間内に合格点のライティングを書くために

質問文はシンプルで語彙も基礎的なものに限られ、英検🄬準2級を受けるレベルの人なら簡単に理解できるものとなっています。

答案を書くときも、自分がよく知っている単語と文法で、シンプルに書きましょう。無理に難しい単語を使ったり、使い慣れていない文構成で書こうとしないことです。

与えられたテーマによっては、何を書いたらいいかわからないこともあるでしょう。逆に、書きたいことがありすぎてまとまらなくなってしまうこともあるかもしれません。日本語ならすばらしい意見が書けるのに、英語でどう書いたらいいかわからなくてもどかしい思いをすることもあるでしょう。

制限時間内に、限られた英語の知識で、何も調べずに書くには、切り捨てなければならないこともあると覚悟を決めてください。

 

英検®ライティングの手順

先に賛成か反対かを決めてしまわないことです。英検®は英語のテストで、人格テストではありません。本来の自分の意見と違う方を選んだからといって、後で問題になることもありません。ディベートの練習でどちらかの立場の役割を演じるくらいに思えば、スムーズに書けます。

次のような手順で練習してみましょう。

1. まず、そのテーマについて、自分が英語で書けることがらをメモする。
2. そのメモの中から、ふたつの理由として使えるものを探す。
3. その理由に基づいた場合、論理的に賛成になるか反対にしたらいいかを見極める。
4. 構成を決めて書く。 

例えば、2020年度第一回の英検🄬準2級では次の質問が出ました。

Do you think it is important for people to eat breakfast every day?
(朝ご飯を毎日食べることは、人々にとって大切だと思いますか?) 

さて、あなたは別に朝食を大切だと思っていないとします。朝ご飯なんてどうでもいいと思っていたとしましょう。しかし、朝食は重要ではないと主張するための理由は特に思いつかないとします。

一方、朝食は大切だと学校やさまざまなメディアで聞いていて、その理由も英語で説明できそうだとします。その場合は、迷わず朝食は大切だという立場で書きましょう。

 

英検®準2級ライティングの構成

わかりやすい構成は次の通りです。

1. 賛成か反対かなど意見を端的に書く。
2. 理由その1
3. 理由その2 

先ほどの例で書けば

1. I think so またはI think it is important for people to eat breakfast every day.
2. They can concentrate better on study or work if they eat breakfast.
3. The body uses a lot of energy for repair and growth during the night.

「そうは思わない」と言いたい場合は、I don’t think so またはI don’t think it is …とします。

構成が決まったら、字数に合わせて理由1か理由2、またはその両方の内容を膨らませ、接続詞などを加えて文章をまとめましょう。段落と段落、文と文をつなぐには、次のような言葉が便利です。

First(第一に)、Second(第二に)、In addition(さらに)、Also(また)、For example(例えば)、など。

接続詞がうまく使えるということは、論理的な流れが出来ているということです。確認のため、日本語に訳したときに意味のつながりが自然かどうか、理由がもっともなものとなっているかどうか、見ておきましょう。

最後に、スペリングミスや文法的なミスがないかどうか、必ず見直してください。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

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