英検®はここに注意しよう!準2級の一次試験 リーディング

攻略ポイントはここ! 英検🄬合格への道しるべ

英検®準2級の一次試験にはリスニングと筆記があります。リスニング約25分、筆記は75分。筆記の中にリーディングとライティングが含まれます。前回はライティングについて書きました。これから2回にわたって、リーディングの傾向と勉強方法を解説します。

英検®準2級リーディングの特徴

指示は日本語で出されますが、和文英訳や英文和訳を求める問題はありません。そこが一部の学校の定期試験や入試問題と異なる点でしょう。
リーディングパートは4つの大問に分かれています。 

1. 短文穴埋め問題 20問
2. 会話文の空所補充問題 5問
3. 長文の空所補充問題 5問
4. 長文に関する設問 7問

では、それぞれの大問ごとに注意点と学習法を見てみましょう。

 

短文穴埋め問題

英検®の短文穴埋めは、選択肢に同じ品詞の単語や熟語が並んでいるのが普通です。2行ほどの文を読んで空所に入れる単語を選ぶわけですが、文の意味が取れること、単語の意味を知っていることが必須です。

意味と言っても和訳を選ぶわけではありません。選択肢の4つの英単語や熟語の中から、英文の空所に入れて全体として意味が通るものを選びます。

短文穴埋めの中で文法問題は比較的少ないですが、同じ動詞の異なる形(現在分詞か過去分詞か原型かなど)を選んだり、前置詞を入れたりする問題もあります。

対策としては、普段から例文ごと単語を覚えるという学習法を徹底させましょう。ひとつの単語にひとつの和訳を覚えるだけでは、十分な単語学習とはいえません。どの動詞はどんな前置詞を伴うのか、前置詞が変わると意味がどう変わるのかなど、例文で勉強することが大切です。

 

会話文の空所補充問題

4行くらいの会話文の中に空所があり、選択肢として4つのフレーズが提示されています。

話の流れから最も自然なものを選ぶ必要があるので、会話文全体を読みましょう。空所の前だけ、または後だけ読んで検討のつくものもありますが、前後両方を読まないとわからない問題も少なくありません。

例えば、2020年第2回にこんな問題がありました。最初の部分を見てみましょう。

A: Cindy, I’m excited about the picnic with our friends tomorrow. What will you bring?
(シンディ、友達と行く明日のピクニック楽しみだね。あなたは何を持っていく?)

B: I think I’ll (        ).
(私は(      )すると思う。)

さぁ、空所には何が入るでしょうか?選択肢を見ると、

1. buy some fried chicken (フライドチキンと買う)
2. bake a cheesecake (チーズケーキを焼く)
3. take a badminton set (バドミントンのセットを持つ)
4. get a mat for people to sit on (下に敷くものを手に入れる)

1~4まですべて、ピクニックによさそうなものです。これだけでは選べません。幸いなことに、会話には続きがあります。

A: Oh, that sounds great. You’re such a good cook, so I’m sure it’ll be delicious.
(わぁ、すごい。あなたは料理上手だから、きっとおいしいだろうな。) 

このセリフから、シンディが自分で何か食べるものを作るつもりだということがわかります。ということは、正解は2以外考えられません。会話はまだ少し続きますので、念のため最後まで読んで確認しましょう。

次回は大問3と4について解説します。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

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