中学英語からまるっとおさらい!
大人の学び直し英語【5】
文構造 目的語とは何か
英文の構造で最も大切な「主語+動詞」について解説してきました。では、目的語とは何でしょうか。目的語がいまいちスッキリしないという方もいらっしゃるようです。今回は目的語の基本を見てみましょう。
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動詞の目的語とは何でしょう?
向かっていく先が「目的」だというわけで、目的語とは、動詞、つまり行為が向かっていく先です。
I eat cereal.
「私はセレアルを食べる」
セレアルは「食べる」という行為の目的物だと言えるでしょう。
Sally loves Linus.
「サリーはライナスを愛している」
サリーの愛はライナスに向かっています。
目的語のことを英語でobjectと言います。objectにはもともといろいろな意味がありますが、そのひとつが「対象」です。
「動詞の目的語」とは、その行為の対象なのです。
目的語を見つけよう
次の文を見てください。
1. Sally eats organic doughnuts every day with her friends.
2. Charlie plays baseball at school.
3. Linus read easily the difficult book yesterday.
4. Lucy’s uncle lives in New York.
目的語はどれでしょうか。
1. 動詞eatsの対象doughnutsが目的語
2. 動詞playsの対象baseballが目的語
3. 動詞readの対象bookが目的語(yesterdayがあるのでこのreadは過去形)
4. 動詞livesには対象はなく、「Lucy’s uncleは住んでいる(生きている)」で完結しています。
意味を確認しましょう。
1. 「サリーは毎日友達と一緒にオーガニックのドーナツを食べる。」
2. 「チャーリーは学校で野球をする。」
3. 「ライナスは昨日やすやすとその難しい本を読んだ。」
4. 「ルーシーの伯父はニューヨークに住んでいる。」
目的語は動詞の後にある前置詞なしの名詞
上の例では、目的語はどれも名詞で、動詞の後に直接置かれています。
目的語とは、動詞の後に置かれた前置詞(at, inなど)なしの名詞、または名詞のようなものだと覚えておきましょう。
今回は名詞の場合だけを見て、「名詞のようなもの」については別の機会に勉強します。
名詞の前に前置詞はつきませんが、冠詞(a, theなど)や代名詞(my, thisなど)はつくことがあります。また、動詞と目的語の間に、形容詞や副詞などが挟まることもあります。上の例では1のorganicという形容詞がdoughnutsを修飾し、3のdifficultはbookを、easilyという副詞はreadを修飾しています。
この例文では、動詞の後に他にも名詞がありますね。前置詞を伴っているものも前置詞なしのものもあります。しかし、every day、with his brother、at school、yesterday, in New Yorkは時や場所、状況を表し、副詞のように文を修飾しています。
目的語を必要とする動詞、必要としない動詞
動詞には目的語を必要とするものがあり、その場合、目的語は文の必須要素となります。主語や動詞のように、目的語がなければ英文として成り立たない場合があるということです。それについて詳しくは、次回詳しく見てみましょう。
練習問題
次の文の動詞のカタマリと目的語はどれでしょう。目的語がない文もあります。
1. The shop manager will hire five more employees next month.
2. I have to submit the report to my boss.
3. Let’s go to a quiet café to talk about the matter.
4. We have to offer to our clients the opportunity to provide feedback.
5. Schroeder was sitting at his piano and playing Beethoven.
6. Our dog is playing about in the garden.
7. Doggy Diner’s set menu includes an entrée and a homemade dessert.
8. Schroeder had to defend himself against criticism.
9. The world population increased significantly.
10. You will receive a refund for the damaged product.
解答・解説・和訳
動詞のカタマリを太字、目的語を下線で示します。
1. The shop manager will hire five more employees next month.
意味:店長は来月さらに5人従業員を雇用する。
2. I have to submit the report to my boss.
意味:私は上司にレポートを提出しなければならない。
3. Let’s go to a quiet café to talk about the matter.
目的語はない
ちなみにto talk以下は「~ために」とその前の部分を修飾している。
意味:その件に関して話すために静かなカフェに行きましょう。
4. We have to offer to our clients the opportunity to provide feedback.
to provide feedbackはopportunityを修飾している。
意味:私たちは顧客にフィードバックをする機会を提供しなければならない。
5. Schroeder was sitting at his piano and playing Beethoven.
sittingには目的語がない
playingの目的語はBeethoven
意味:シュレーダーはピアノに座ってベートーベンを弾いていた。
6. Our dog is playing about in the garden.
目的語はない
play aboutは「遊びまわる」というイディオム
意味:私たちの犬は庭で遊んでいる。
7. Doggy Diner’s set menu includes an entrée and a homemade dessert.
意味:Doggy Dinerのセットメニューはメインと自家製デザートを含んでいる。
=Doggy Dinerのセットメニューにはメインと自家製デザートが入っている。
※フランス語ではentréeは前菜だが、英語ではメイン料理を意味する。このようなズレは他にもあるので注意。
8. Schroeder had to defend himself against criticism.
意味:シュレーダーは批判に対して自らを守らなければならなかった。
9. The world population increased significantly.
目的語はない
意味:世界の人口は著しく増加した。
10 . You will receive a refund for the damaged product.
意味:あなたは損傷した商品の返金を受け取るでしょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |