「TOEIC高得点なのに話せないのはなぜ!?」をSTRAILがずばりと解説!

STRAILの中上級者向けウェビナーを体験!
コミュニケーション・ストラテジーで英会話はスムーズになる

TOEICⓇのスコアは中上級者レベルなのに、いざ英会話のシーンでは言葉が出てこない…。そんなお悩み抱えていませんか?

「ずばり、それを解決するのは“コミュニケーション・ストラテジー”」だという、STRAILの中上級者向けウェビナーに潜入。“コミュニケーション・ストラテジー”とは何か? 実践を交えてコミュニケーション上手とはどんなことか探ってみましょう。

 

 

英会話に必要なこととは?

今回、Cheer up! English編集部が体験したのは、STRAIL統括マネージャー 黒澤さん、コンテンツ戦略企画部 土井 幹生さんが登壇し、英語レベル中上級者向けに開催された無料ウェビナー「『TOEIC高得点なのに話せない』あなたへ コミュニケーション・ストラテジーで英会話はスムーズになる!」。スコアだけでは測れない英会話力の謎に迫ってきました。

まず紹介された、TOEICⓇ高得点でも話せないワケとは次の3つ。

1. アウトプットを意識したインプットをしていないから
2. 効果的な英会話練習の方法を知らないから
3. コミュニケーションを上手に行う方法を知らないから

続いて、専門的な知見から具体的にチェックしてきましょう。

1. アウトプットを意識したインプット
TOEICⓇL&R高得点でも、受験英語的な勉強方法、例えば参考書を見て覚えていくだけでは英会話に結び付きづらいそう。会話をする上で必要な語彙力・文法力・発音・論理構成力を、アウトプット時を意識して学ぶことが重要です。語彙力でいえば単語帳を見るだけでなく音を聞いて瞬発的に意味内容を引き出すことができるか、自分が言いたいことを思い浮かべながら発音することができているか意識すること。文法力でいえばパターンプラクティスなどを用い、自分で応用しながらトレーニングできているか見直してみましょう。

2. 効果的な練習方法
中上級者で英会話の練習も頑張っているのに成長が実感しづらいという場合には、確認してみるべきポイントがあるのだそう。まずは、英会話練習も教材のひとつとして考える。そこで大切なのは、英会話練習だからできること、英会話練習でなくてもできることを見極めてトレーニングしていくこと。英会話スクールを活用するのであれば、語彙力・文法力・発音・論理構成力などについて目標を毎回設定して英会話レッスンに挑むと良いでしょう。苦手な単語があれば「それを使って今日は話す」、「r/l」など紛らわしい発音を間違わないよう事前に講師に間違いを指摘してもらえるようにお願いしてからレッスンを進める、講師が知らない事柄を自分の言葉で伝えられるように意識して話してみるなど、「レッスン毎の自分なりの目標設定が大切」なのです。

3.コミュニケーションを上手に行う方法
コミュニケーションが上手と聞けば、「相手に伝わりやすいよう論理的に話を組む」「おもしろいと感じてもらえる話の展開」などがまっさきに浮かびます。一方で、反対にピンチの場面として「言いたいことが出てこずフリーズする」「相手の言ったことを聞き取れず愛想笑いで流してしまう」といったことがありますよね。これに上手く対応できることもコミュニケーションが上手である要素のひとつなのです。そのピンチを切り抜ける方法がコミュニケーション・ストラテジーです。 

そして、コミュニケーション・ストラテジーを鍛えると「限られた英語力でもその範囲内でコミュニケーションを維持できる、上手におこなえるようになる!」のです。

 

コミュニケーション・ストラテジーとは?

ビジネスシーンでも耳にすることの多い「ストラテジー=方略」ですが、「コミュニケーション・ストラテジー」をわかりやすく言うと、“会話中のピンチを切り抜けたり、上手に会話を進めたりするための知識・技能”を意味します。 

コミュニケーション・ストラテジーは、以下のコミュニケーション能力の一部分となります。

コミュニケーション能力
1. 文法能力(grammatical competence)
2. 談話構成能力(discourse competence)
3. 社会言語能力(sociolinguistic competence)
4. 方略的能力(strategic competence)

「4. 方略的能力」がコミュニケーション・ストラテジーにあたります。

 

さらに、第二言語習得研究ではピンチの時に対応する能力が研究されており、コミュニケーション・ストラテジーの知識・技能を分類すると以下のように分けられます

a. 言い換える
パラフレーズ(paraphrase)
近似表現(approximation)
造語(word-coinage)
遠回しな表現(circumlocution)

b. 意識的に母語を持ち込む
逐語的翻訳(literal translation)
置き換え(foreignizing)

c. ネイティブに質問したり辞書を使う
援助の要請(appeal for assistance)

d. ジェスチャーを用いる
身振り(mime)

e. 話題を変えたり中断したりする
回避(avoidance)
トピック回避 (topic avoidance)
メッセージ中断(message abandonment)

母語である日本語であれば、間を持たせるために無意識に対応していることが多い戦略ですね。騒音で相手の発言が聞き取れない場合などのように、日本語での会話でもコミュニケーションにおけるピンチは起こりうるくらいなので、英語能力の高さに関係なく、外的要因などによってもピンチには遭遇しうるのだそう。

「誰しもコミュニケーション上の問題には直面しうる」

そのため、英会話を練習するときに意識的にコミュニケーション・ストラテジーを取り入れていくことがコミュニケーションを円滑に進める秘訣となります。

今後、困った場面に直面した時にも焦ることなく対応できる状態を作る意識で、コミュニケーション・ストラテジーを実践してみましょう。

 


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効果的な英会話練習法を実践

ここから実際にコミュニケーション・ストラテジーを体験。STRAIL統括マネージャー 黒澤さん、コンテンツ戦略企画部 土井 幹生さんの英語の掛け合いからスタートし、「田中さん」になったつもりで、「!」のタイミングで返答していきます。

今回は「スモールトーク」「断るとき」「相手の意見を尊重しながら異議を唱える」という3つの場面にチャレンジしました。

 

スモールトーク

まずは、久しぶりに会った知人との日常的なシーンでネクタイを褒められたとき、よりネイティブらしく自然に返答するスモールトークの練習です。

最初はおふたりの掛け合いをリスニングして自分の答えをスピーキングし、2度目はスクリプトを見ながらリスニング・スピーキングします。体験者の音声はオフにして行うウェビナーだったので、恥ずかしさなしで各々がスピーキングをしていたと思います。

 

中上級者であればこの程度の基本的な対応は問題ないという場合も多かったかもしれません。ここでのポイントは、スモールトークに慣れ、応答のバリエーションを増やすこと。

例として以下があげられます。

社交辞令的謝辞:Thanks.(ありがとう)
賛同する:I like it too, actually.(私も好きなんだ)
和らげる:Well, it’s not too bad, is it?(そんなに悪くないだろ)
褒め返す:I like yours. / Yours is nice, too.(君のもいいね) 

咄嗟のことだと“Thanks.”にとどまる人が多いかと思いますが、賛同、和らげる、褒め返すといったテクニックが身につくと、スモールトークがスムーズになりますし、自然な受け答えを続けて話が展開しやすくなるかもしれません。一段ステップアップした上手な会話がおこなえるようになりますね。

 

断るときのトークテクニック

次は円滑な断り方を学びます。

映画館へ向かう道中、ミュージアムに向かう知人に会った際のひとコマ。上映時間が間近な中、どのように返答すればよいでしょうか。

 

Well, it’s difficult…”や“I’m sorry.”と答えがちですが、コミュニケーション・ストラテジーを用いた場合、例えば“I wish I could, but I can’t. I’m going to see a movie.”と答えることができます。英会話の際は特に、謝るだけよりもポジティブな表現で切り出し、具体的な理由を添えることが大事なのです。すると角が立たず、次回につなげることができますね。

 

相手の意見を尊重しながら異議を提示する

最後に、ビジネスシーンでのコミュニケーション・ストラテジーを体験。相手の意見を尊重しつつ、相手とは異なる自分の意見を提示します。テーマは家具のセールスが過去数ヵ月に比べて落ちている中、どのように対応していくかについて。

 

日本語でも表現を選ぶ内容ですが、コミュニケーション・ストラテジーを用いて以下のように回答していくことがベストです。

. 理解を示し、2. 自分の立場を示す、そして、3. 自分の意見を示す。

ビジネスのシーンでは無礼にならないよう配慮しなければなりませんが、切り出し方を準備しておけば、後に自分の意見を言うときにも余裕ができますね。

 

「コミュニケーション・ストラテジー」を使う効果

今回3つの「コミュニケーション・ストラテジー」テクニックを体験しました。体験の中で学んだことは、英語ははっきり自分の意見を示しますが、実は細やかな配慮も欠かさない言語であるということ。

そして、コミュニケーション・ストラテジーを用いる利点は以下の5つ。

・考え込まなくても瞬発的に発話できる
・文法的なエラーが起きにくい
・発音面のエラーが起きにくい
・細やかな配慮も実践しやすい
・表現を加えたり変化させたり切り出したりと応用しやすい

結果、コミュニケーション・ストラテジーを英会話練習で意識的に鍛えると、実践の会話場面でもネイティブスピーカーのように、テンポよく、気の利いた英語で会話が行いやすくなります。

 


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ウェビナー参加者のQ&A

Q. フレーズを暗唱することが重要なのですか?
A. フレーズ暗唱も大切なポイントのひとつではありますが、コミュニケーション・ストラテジーの重要なポイントは戦略的な知識を学ぶことです。効果的なコミュニケーションをとるための枠組みをまずは理解をし、その枠組みでのフレーズを知らない・咄嗟に組み立てるのがまだ難しいという場合はフレーズ暗唱をしていくのがおすすめです。

Q. アウトプットを意識したインプットとは具体的に?
A. 音読の場合であれば、シーンを想定して内容を理解しながら練習することができているかという点も基礎的ですが重要です。具体的なフレーズなども、実践で自分が使うつもりで音読や暗唱に取り組むだけで、スピーキングの下準備がおこなえます。リスニングであれば、ネイティブとの会話では省略したり音が変化したりといった音声変化があるので、音声変化を想定したリスニング学習を行うと実際のコミュニケーションに直結する英語学習ができます。

Q. コミュニケーション・ストラテジーを学習するためにおすすめの教材は?
A. コミュニケーション・ストラテジーに特化した教材は現在多くは流通していません。しかし、単なるフレーズ集にも、ピンチの場面に対応するために使えるフレーズがいくつか収録されているものはあるので、そうしたフレーズ集で会話のパターンを広げるのもいいでしょう。選び方のポイントとしては交渉が必要なシーン向けなど、限定的な場面設定のものにいきなり着手するのではなく、より日常的な内容で、パラパラっとめくってさまざまなシーンで使えるものがたくさん収録されているフレーズ集がおすすめです。 STRAILでは英会話練習の効果的な活用方法をお伝えする中で、ストラテジー学習もおこないます。学習者の方々の習熟度にあわせて、コミュニケーション・ストラテジーやそのフレーズをお伝えしています。

 

 

教えてくれたのは

コンテンツ戦略企画部 土井 幹生さん

プロフィール
大阪大学大学院 文学研究科 言語生態論コース修了。認知言語学、生成文法における言語研究の方法論について研究した。教材製作・開発に携わり、中には出版されたものや、NPO法人の支援する外国語活動において用いられたものもある。

 

ウェビナー参加後記

英会話で苦戦しがちな何気ない質問への返答、相手を気遣ったうえで自分の意見を主張する仕方など、学校では学ぶ機会がなかなかない実践的な内容だった今回のウェビナー。

体験を通して、文書構成や話の流れを考えるのは重要ですが、間を持たせたりする技術(コミュニケーション・ストラテジー)を持っていることも、コミュニケーションをスムーズにさせるうえで重要だと気づかされました。

単語帳をただ見るだけでなく、実際に使うことを想定して瞬発的に単語を言えたり、発音を理解しながら記憶したり、英会話を行うときには自身で明確に目標を立てたりなど、意識するだけで英語学習は変わるでしょう。そして、コミュニケーション・ストラテジーを意識しながら英会話練習が重ねられれば、ピンチの対応の仕方が分かっているのでコミュニケーションを恐れなくて済むようになり、実践場面の英会話も楽しめるようになりますね。

現在、STRAILではオンラインでの無料体験も行っているので、具体的にご自身にあった英会話力向上の方法を知りたい方は体験してみることもおすすめです。

 

STRAILが叶えてくれるスマートな英語学習

第二言語習得のメソッドはシャドーイングやパターンプラティクス、発音を意識した語彙学習など、インターネット上でもたくさん見受けられます。しかしSTRAILでは、ただそのメソッドを指導するのではなく、英語学習者のフェーズ(英語力の段階)を見極めて課題発見を行い、数あるメソッドの中から適切な解決策・正しい学習方法を提示しサポート。スマートな英語学習を叶えています。

 

STRAIL(ストレイル)学校情報

スタジオ所在地 東京(新宿銀座、恵比寿)
神奈川(横浜)
埼玉(大宮
大阪(北浜
完全オンラインコース有り
入会金(税込) 55,000円
料金(税込) 297,000円
(3ヵ月料金)
延長の場合、99,000円/月
受講期間 3ヵ月~
コンサルティング時間 週1回60分(アセスメントテスト+コンサルティング)
テキスト代 市販教材実費(オリジナル教材は無料)
教材 オリジナル+市販
文法解説動画やアプリなどの自宅学習オリジナルツールあり
※受講料に含む
カウンセリング 「行動科学」に基づく学習の習慣化
自習スペース 自習スペースあり(全スタジオに完備)

 


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