毎日Eトレ!【1214】お住まいは道路の上?《発音が異なる英語音声つき》

デイビッド・セイン先生が教える
アメリカ英語とイギリス英語の違い

英語でこれって何て言うんだろう? 日常会話で使う表現を、人気英会話講師のデイビッド・セイン先生が解説してくれます。日本人が間違えやすいポイントや文化の違い、派生した表現なども教えてくれます。今回はアメリカ英語とイギリス英語の in と on の使い方の違いについてです。母音の発音が違う単語についても英語音声つきで紹介しています。さっそく読んで活用しましょう。

 

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I live in West Street.

 

[アメリカ人にはこう聞こえる]
私はウェスト通りの真ん中で路上生活をしています
[イギリス人にはこう聞こえる]
私はウェスト通りに面した家に住んでいます

 

米英で使い方が異なる表現

アメリカとイギリスでは、建物の「階」の呼び方が異なることはよく知られています。「1階」のことを、米では first floor と言いますが、英では ground floor と言います。「2階」は米では second floor ですが、英では first floor です。このような米英の言葉づかいの差異は、道路に関してもあります。自宅の場所を言うのに、イギリス人だったら I live in this street. (私はこの通りに住んでいます) などと表現します。しかしこれは、アメリカ人の耳には通りの真ん中に暮らしているかのように聞こえてしまいます。こんなとき、アメリカ人だったら I live on this street. という表現を使います。ここでの前置詞 on は「〜の上に」ということを表しているのではなく、「〜に面して」の意味になります。もっとも、ある調査によると、アメリカでも昔は前置詞 in を使っていたそうですが、その用法はだんだんと減っていったようです。この in と on の使い方の違いは、チームについて言う場合にも見られます。「彼はそのチームに入っている」を表現するのに、イギリス英語では He is in the team. と言えますが、アメリカ英語ではもっぱら He is on the team. と、所属を表す前置詞 on を使います。

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

▶アメリカ英語とイギリス英語とで、母音の発音が異なることがあります。たとえば「暑い・熱い」を意味する hot は、米音では「ハット」のような感じで発音されるのに対して、英音では「ホット」に似た音になります。サンプル音声の 1. 〜 3. では、このような母音の違いを聞き比べることができます。また、アメリカでは地域によって「ハーブ」のH音がサイレントになる場合があったり (4.)、イギリスでは「スケジュール」の sche という綴りが別の読み方になる (5.) など、細かい違いもいろいろとあります。ぜひチェックしてみてください。
1. tomato (トマト)
米:トメイト、英:トマート

2. vase (花びん)
米:ヴェイス、英:ヴァーズ

3. sure (確かな)
米:シュア、英:ショー

4. herb (薬草)
米:アーブ、英:ハーブ

5. schedule (予定)
米:スケジュール、英:シェジュール

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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