英検®はここに注意しよう! 準1級の傾向と対策 – ライティング
攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ
ライティングが得意な人も苦手な人も、ポイントを押さえて対策しておきましょう。準1級を受ける人はすでにかなりの実力があるはずです。ライティングをレベルアップして、合格を確実なものとしましょう。
英検®ライティングの形式
TOPICは、Agree or Disagreeの形式になっているものが多いです。語数は120-150語です。
TOPICに関係するPOINTSとして、英語で4つのキーワード(キーフレーズ)が与えられています。その中からふたつを選んで自分のライティングに織り込むことが求められます。
時間はリーディングとライティング合わせて90分。ライティングは1問ですが配点は3分の1を占めています。20分から25分で書けるよう練習しておきましょう。その上で見直しにも5分はかけたいところです。
最低限守るべきこと - 聞かれたことに答える
答案を書いても0点になってしまう理由の最たるものが、「TOPICで聞かれたことに答えていない」でしょう。
TOPICにきちんと答えている内容だということがはっきりしていれば、文法や語彙のミスがあっても0点にはならないはずです。
準1級のリーディングで合格点がとれる人にとって、ライティングのTOPICやPOINTSは語彙的にも文法的にも難しくはないでしょう。
TOPICに答える内容が思いつかない人は、ぜひPOINTSを参考にして内容を組み立ててください。
最低限守るべきこと – 構成をわかりやすく
賛成なのか反対なのかという立場とその理由は分かりやすく構成しましょう。
賛成だと言うなら賛成する理由だけをふたつ挙げます。くれぐれも、賛成なのか反対なのかわからない文章にはならないようにしましょう。時間も語数も限られています。
書き出し(賛成か反対かの立場表明)、理由1、理由2、結論という構成を守るのが得策です。120語から150語という短いライティングの中で、論理的な流れに矛盾がないよう気をつけましょう。接続詞が正しく使われているかどうかも大切なポイントです。頭の中で日本語に直して考えてみてもいいでしょう。
ひとつの方法として、賛成か反対かを決める前に、そのTOPICに関して自分が英語で述べられる理由を箇条書きにしてみるのもおすすめです。その際は与えられたPOINTSが大いに役立つでしょう。
理由を書き出したら、その理由から論理的に導かれるのが賛成か反対かを見て立場を決定すると、作業がスムーズに進みます。
最低限守るべきこと - 関係のない内容は書かない
内容をうまく膨らませることができず、120語に遠く満たない場合、あまり関係ないことを書いてボリュームを増やしたい誘惑に駆られるかもしれません。
やめておきましょう。必ず減点の対象になります。まさに骨折り損のくたびれ儲けですね。
TOPICとまったく関係ないことを書く人はいないと思いますが、聞かれたことに答えないで論点をずらしてしまう人は案外多いかもしれません。
例えば2020年度第3回は次のようなTOPICでした。
Agree or disagree: More people should become vegetarians in the future
将来より多くの人がベジタリアンになるべきかどうかを問われています。賛成ならベジタリアンが増えるメリットを、反対の場合はデメリットを書くのが普通でしょう。ここで豆腐はベジタリアンに人気だとか、ベジタリアンとビーガンの違いは何かを書いても、ずれているのは明らかでしょう。
次回は、さらなるレベルアップを狙うにはどうしたらいいか見てみましょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |
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