毎日Eトレ!【1239】弘法筆を選ばず

デイビッド・セイン先生が教える
親子でチャレンジ!英語のことわざ

英語でこれって何て言うんだろう? 日常会話で使う表現を、人気英会話講師のデイビッド・セイン先生が解説してくれます。日本人が間違えやすいポイントや文化の違い、派生した表現なども教えてくれます。今回は「弘法筆を選ばず」を表す英語のことわざです。さっそく読んで活用しましょう。

 

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A bad workman always (  ) his tools.

A: blames

B: chooses
C: breaks

 

空欄の穴埋めをしよう

「弘法筆を選ばず」に相当する英語のことわざは何でしょう。達人はどんな道具を使っても上手にできる、ということを逆の視点から表現して、A bad workman always blames his tools. (腕の悪い職人はいつでも道具のせいにする) と言います。したがって空欄には選択肢 A が入ります。blame は「〜のせいにする」という意味の動詞で、She blamed me for the failure. なら「彼女は失敗を私のせいにした」。only have oneself to blame (責めるべきは本人だけ) というイディオムもあり、She only has herself to blame. ですと「彼女自身の責任だ」という意味になります。また、workman は「職人、労働者」のほかに「〜な仕事をする人」のニュアンスもあり、a careful workman で「念入りな仕事をする人」です。

【意味を確認】
腕の悪い職人はいつでも道具のせいにする。
A: ~のせいにする
B: 選ぶ
C: 壊す

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

Even Homer sometimes nods.

▶弘法といえば「弘法にも筆の誤り」ということわざもありますね。これに相当する西洋のことわざは Even Homer sometimes nods. です。Homer とは古代ギリシアの偉大な詩人ホメロスのことで、この格言は、どんな名人でも時には失敗をすることがある、という意味です。動詞の nod は首を縦に振ることを表し、同意として「うなずく」ことを意味したり、椅子で居眠りをして「うとうとする」といった時に使われますが、このフレーズでの nod は「うっかりする、へまをする」の意味合いです。

【意味を確認】
ホメロスでもうっかりすることがある。

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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