英検®はここに注意しよう! 3級の傾向と対策 リスニング 2

攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ

前回は英検®3級のリスニング第1部と第2部について解説しました。今回はリスニング最後の第3部で気を付けるべき点について書きたいと思います。また、英検®のリスニングが聞き取りにくいと感じる人のために原因を探ります。

第3部はひとりの人が話す

第3部は対話ではなく、最初から最後までひとりの人が話しています。

内容は3~4文の説明文がほとんどです。本文を聞いた後で質問があり、その後もう一度本文と質問を聞くことができます。

話のシチュエーションとしては、日々の出来事や店内アナウンス、先生がクラスに話している場面などです。

 

話の内容を整理しながら聞く

多くの場合、複数の人物や曜日、場所、物などが登場します。

例えば、火曜日は雪が降ったが水曜日は曇りで、木金は雨だという内容の場合、英語が聞き取れても情報が整理できてないと混乱してしまいますね。
かといって、メモを取るほど長い話ではありません。

1度目で把握できなかったとしても、質問が読まれた後で、質問と関係ある箇所に注意して2度目の放送を聞けば答えられるでしょう。

 

英検®3級のリスニングはゆっくりめです

英検®の放送が速いと感じる人もいるようですが、3級はナチュラルスピードと比べると、むしろゆっくりめでしょう。

速く感じるとしたら、普段先生が話すスピードがゆっくりだからかもしれませんし、速度より他のことがネックになっている可能性もあります。

例えば、英検®では5級から2級まではアメリカ英語のみを基本としているので、普段触れている英語がアメリカ英語以外だと、難しく感じてしまう人もいます。

また、単語ごとの発音はわかっても、音声変化や抑揚に慣れていないと聞き取りが難しくなります。いくつかの単語が繋がった時に生じる音声変化や、英語のアップダウンに慣れる必要があるということです。

さらに、ゆっくりであるためにかえって、日本語にない母音や子音の発音が強調されて聞こえるかもしれません。

 

英検®リスニングの練習方法

英検®の放送を聞いてわからないから、自分はリスニングが苦手だと決めつけることはありません。

日本英語検定協会が公表している過去問などを使って練習すれば、徐々に力がついてくるでしょう。

ただ聞くだけではなく、後についてそっくり真似してみたり、音声に重ねて言ってみたり、聞いた英語を書きとるという練習を繰り返せば、いつの間にかリスニング力がついていくでしょう。

この場合の書き取りはスペリングテストではなく、自分がどの音を聞き取り、どの音が聞き取れていないのか意識するための練習です。

語学は毎日勉強するのが一番だとよく言われますが、その中でも特にリスニングやスピーキングは日々の積み重ねがものを言います。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

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