英検®はここに注意しよう! 1級の傾向と対策2

攻略ポイントはここ! 英検®合格への道しるべ

英検®1級の2回目、今回は1次試験の構成と時間について書きます。どんな形式の問題が出るのかを知った上で、しっかりと対策を練りたいですね。

英検®1級は1次試験と2次試験がある

1級も準1級と同じく、1次試験と2次試験があります。
1次試験に合格した人が、後日2次試験を受けられることになっています。

1次試験に合格したのに日程が合わなくて2次試験が受けられなかった人や、2次試験だけ不合格になった人は、次回以降申請すれば、1次試験が免除されます。
1次試験を免除してもらえるのは1年間。
それ以上間が空いてしまった場合は、再び1次試験から受けなおすことになります。

因みに、3級から準1級までは、会場でコンピューターを使用し、1日で1次も2次も受けられる英検CBT®という試験がありますが、1級にはCBTバージョンがありません。計画を立てる時は注意してください。

 

英検®1次試験にかかる時間

1次試験は全部で約135分かかります。
そのうち、リーディングとライティングを含む筆記試験が100分、リスニングが約35分です。

2時間以上の長丁場ですので、途中でミニリラックスをして集中力が保てるようにするなど工夫が必要ですね。

 

英検®1次筆記試験の構成と形式

筆記試験のうち、リーディングはすべて選択問題で、3部構成です。

第1部 単文穴埋め問題   25問
第2部 長文穴埋め問題 – 6問
第3部 長文内容一致問題 – 10問

第1部は単語、熟語の問題です。

第2部はふたつの長文が出題され、それぞれ3つずつ空所があります。空所に入れるのは単語ではなく、2~7語くらいのフレーズです。

第3部は3つの長文が出ます。どの長文も最低1ページの長さで、3つ目の長文は2ページにわたっています。設問の数はひとつの長文につき3~4問です。

ライティングは記述式で、質問は1問。200~240語で意見とその理由を書くよう指示されます。

リーディングとライティングの時間は特に区切っていないので、筆記試験全体の中で、自分で時間配分をする必要があるでしょう。

 

英検®1次リスニング試験の構成と形式

筆記試験の後、リスニングの試験があります。

リスニングはすべて選択問題で、4部に分かれています。

第1部 会話の内容一致選択問題 – 10問
第2部 説明文の内容一致選択問題 – 10問
第3部 Real-life形式の内容一致選択問題 – 5問
第4部 インタビューの内容一致選択問題 2問

第1部は会話ひとつに設問1問ずつ、第2部は説明文ひとつに設問2問ずつです。

第3部のReal-life形式の問題では、音声を聞く前にsituationを説明した文を読むよう求められます。読む時間は10秒です。

第4部のインタビューは準1級まではないものです。インタビュアーが、ある分野で仕事をしているひとりの人に質問し、その人が自分の仕事や業界について説明するという形式です。ひとつのインタビューにふたつの設問があります。
リスニング問題としては比較的長めで、設問や指示を除いたインタビューのみで約3分20秒です。

本番の試験を受ける前に、1度は過去問を通してやってみることをおすすめします。時間を計り、なるべく本番と似た条件で練習するようにしましょう。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

外国語人の英語学習コラム一覧はこちら≫

 

英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

 


「英検🄬はここに注意しよう!」連載記事一覧

続きを見る >>

おすすめ記事