TOEFL Junior®のABC【9】熟語や単語の選択問題と時制を選ぶ問題

世界中の中高生が受験する英語資格試験のひとつ
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TOEFL Junior®の文法・語彙セクションについて、これまでは文の構造を見極める重要性について解説してきました。今回は熟語や単語の選択問題と時制を選ぶ問題を見てみましょう。形ではなく意味を意識する必要があります。

 

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TOEFL Junior®文法・語彙セクションで熟語を選ぶとき

次の空所に入るのは、下の選択肢のどれでしょうか。

A friend of Nancy took (  ) of her.

(A) charge
(B) care
(C) advantage
(D) notice

AからDはどれもよく使われる熟語で、この部分だけ見ればどれでも入れることができます。

- take charge of ~の世話、管理を引き受ける
- take care of ~の世話をする
- take advantage of ~を利用する
- take notice of ~に気づく

文全体、時には前後の他の文も見なければ、どれが正解かはわかりません。たまたま自分がtake care ofという熟語を知っているからといっても、それを入れて文章の意味が通じなければ使うことはできません。

熟語を丸暗記しているだけでは解けないのですね。

 

TOEFL Junior®文法・語彙セクションで時制を選ぶとき

では、次の問題を見てみましょう。

The student who has just moved in (  ) the piano at the party.

(A) plays the piano
(B) was playing the piano
(C) has played the piano
(D) will be playing the piano

関係代名詞節はwhoからinまでで、主語The studentを修飾しています。空欄はこの文の述語動詞になるはずです。

AからDはどれも述語動詞になる形です。
ではどれを選んだらいいでしょうか。

関係詞節の中はhas just moved inと現在完了になっていますが、主節の時制をこれに一致させる必要はありません。
なぜでしょう?

日本語で考えてみればすぐわかると思いますが、主語は「引っ越してきたばかりの学生」です。引っ越してきたばかりの学生がすでにパーティーでピアノを弾いたのかもしれません。これから弾くのかもしれません。それとも毎回弾くのかもしれません。それはこの文だけではわかりません。

この文の前後で、パーティーはもう開かれたのか、これから開かれるかがわかるはずです。それを確かめてから、答を選びましょう。

 

学校のテスト準備とは異なる対策を

学校の定期テストでは範囲が決まっていて、現在完了形が範囲だと主に現在完了形の作り方や意味が出題され、使役が範囲なら使役が出題されます。

人によっては、その都度範囲のところだけ覚え、まあまあの点数を取っている人もいるかもしれません。

しかし、TOEFL Junior®ではそうはいきません。自分のレベルにあった英語の本を読んだり、自然な発話を聞いたりして、文脈を掴めるようにしましょう。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

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