LA暮らしのリアルを公開!【110】留学・働いてみてわかったコト

留学生活4年間、1年間のOPTの体験、そして現在のLA生活

高校卒業後からアメリカで留学生活4年間、そして1年間のOPTを経て、LAで暮らすイアンがLAで学んだコト、感じたコトをリアルにお届けします! 第110回目のテーマは『VISAサポートの文字に騙されるな』です。

VISAサポートの文字に騙されるな

今週でファイナルウィークが終わり、冬休みに突入する学校ですが、ここからがみんなの分岐点。入学時期や卒業時期が人それぞれバラバラなため進路を決めなくてはいけない時期が、アメリカでは年に4回あります。

それぞれみんな通る道ですが、あるある話を紹介したいと思います。

学校を卒業と同時にアメリカにまだ残りたいと思う学生は本当にたくさんいます。
ですがVISAの関係上それが難しいのが現実。
このご時世ワーキングVISA、H-1を出してくれる企業は本当にごくわずかです。
しかし、企業によっては応募事項に「VISAサポートあり」の文字をよく見ます。

この文字に惑わされたくさんの人が応募し、OPTなどを獲得することはできるのですが、いざVISAを本当に出してくれるのかというとそうではありません。

確実にVISAをサポートしてくれたとしても、そこにかかる年月は1年や2年ほどではありません。手元にグリーンカードが届くまでは少なくとも4、5年はかかります。そして、申請のプロセス中はアメリカ国内から出国することができないというのもまたひとつネックなところ。

なんせそのステータスが安定していないことから、給料さえもステータスを持っている人と比べると少なくされることもかなり多いです。

何年かかっても、アメリカから出国できなくても、給料が少なくてもどうしてもアメリカにいたい!という強い意志がある人であればそれで構わないかもしれませんが、忍耐力が問われます。

私の学生時代の友達も次々と学校を卒業し、次のステップへ進み始めているところで、本当に多くの人がVISAのことで苦しんでいます。VISAサポートのために無給で働かされているという人も何人も聞きます。いくらなんでもその状況が辛くなり結局帰国するというケースも。

OPTが終わるころにそれに気づいてはもう遅いです。企業とVISAやグリーンカードについては面接のうち、その会社に入る前に必ず詳しく隅々まで確認することをおすすめします。

 

フォトグラファー/ライタープロフィール●イアン
高校卒業後、約4年間の留学生活を終え1年間のOPTではロサンゼルスを中心にフォトグラファー、映像編集を主にフリーランスとして活動。合計5年間のアメリカ生活を経て留学、アメリカ生活、今どきの若者の使う英語、ロサンゼルスの流行りなどについて発信中!現在はフリーランスとしての活動を続け、アメリカで結婚し1児の母に。リアルトレンドやアメリカの子育て事情、コロナ禍のグリーンカード取得までの道のりなど、等身大の視点でお届けします。

 


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