毎日Eトレ!【1298】首相官邸

デイビッド・セイン先生が教える
海外の時事英語

英語でこれって何て言うんだろう? 日常会話で使う表現を、人気英会話講師のデイビッド・セイン先生が解説してくれます。日本人が間違えやすいポイントや文化の違い、派生した表現なども教えてくれます。今回は海外の時事英語フレーズ「ジョンソン氏は首相官邸で開かれた本人の誕生日会に出席した」です。さっそく読んで活用しましょう。

 

注目記事

小学校から英語の授業が始まりました。
教科書の勉強だけではなく、海外の講師と話すのも良いのではないでしょうか?
Cheer up! Englishでは話題の子どもオンライン英会話をご紹介!

詳しくはこちらのページへ!

 

Johnson attended a birthday party held for him at 10 Downing Street.

ジョンソン氏は首相官邸で開かれた本人の誕生日会に出席した。

 

ダウニング街10番地

イギリスの首相が、ロックダウンの規制に反して首相官邸内のパーティーに出席していたことが問題になりました。「首相官邸」は正式には Prime Minister's Office ですが、イギリスでは住所の 10 Downing Street (ダウニング街10番地) のほうがよく使われます。a party held at 10 Downing Street で「首相官邸で開かれたパーティー」を表します。Downing Street だけのことも多く、"Downing Street said that ..." なら「官邸の報道官は〜と述べた」という意味になります。これはイギリス政府の代名詞にもなりますので、報道で "Downing Street thinks that..." と書いてある場合は「政府の考えでは〜」とも解釈できます。英語では、このように組織を所在地や建物で表すことがあり、「イギリス王室は〜と発表した」は、女王のいるバッキンガム宮殿を用いて "Buckingham Palace says that ..." のように言います。

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

Staff working in No 10 gathered in the Cabinet Room to wish the PM a happy birthday.
官邸に勤務する職員が閣議室に集まって首相の誕生日を祝った。

▶イギリスの首相官邸は、建物の住居番号である No 10 で表すこともあります。よくニュース映像でも、扉に「10」と表示された正面玄関に出入りする閣僚の姿が映し出されます。"According to No 10..." で「官邸によると〜」、"No 10 has announced that..." は「官邸は〜と発表した」、"A No 10 spokesperson said that..." なら「官邸の報道官は〜と述べた」です。なお、例文にある Cabinet Room とは「閣議室」のことで、PM は Prime Minister の略語です。

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

デイビッド・セイン先生の書籍はこちら!

CD付 デイビッド・セインのデイリースピーキング これで安心!交通機関の接客英会話
発売日:2017/12/27

 

最新の連載をメールでお知らせ

メールアドレス:

「毎日Eトレ!」連載記事一覧 連載トップへ

続きを見る >>

おすすめ記事