ラボ・パーティ連載【6】英語でコミュニケーションできる子に育てるのに必要なこと

英語でのコミュニケーション能力を育むために、幼いころからできることとは?

「日本人は、英語でのコミュニケーションがなかなかうまくできない」とよく言われます。近頃では「英語の4技能」が注目され、なにしろ「英語を話せばいい」と主張する人もいます。ほんとうにそれでいいのでしょうか? コミュニケーションの育成も重要視しているラボ・パーティに聞いてみました。

英語でのコミュニケーションのまえに

 「コミュニケーション」ということばは、私たちの生活でもよく使われます。コミュニケーションとはどういうことでしょうか。コミュニケーションは、ただ「会話をする」ということではありません。幼い子どもなら、公園で順番を守って遊んだり、道具を貸し借りして遊んだり、時にはケンカをしたりといったことがコミュニケーションの第一歩でしょう。このような「他者と折り合いをつける」コミュニケーションが、やがてはことばでのコミュニケーションに繋がっていきます。

 幼い頃にお友だちと公園で仲良く遊べなかった子どもが、小学生になってことばを使用して仲良くするのはむずかしいことは容易に想像できますね。同じように、母語である日本語で人とコミュニケーションできない人は、英語でもコミュニケーションすることはできません。英語でのコミュニケーションも、英単語や英文法を知っていればできるというものではないからです。

 ではどうすればコミュニケーション能力を育成できるのでしょうか。

 

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ことばを交わす<対話>の機会をもつ

 コロナ以前に比べ、会ってことばを交わす機会が減っているように感じますが、みなさんはいかがでしょうか。ことばを交わす機会は、人と人との間にしかありません(もうしばらくすると、AIが相手となってことばを交わしてくれるかもしれませんが、いま現在はまだ課題が多いようです)。

 直接人と会ってことばを交わす機会が減っているこの状況は残念です。なぜなら、幼い子どもなら家族と、成長してくれば友だちや先生などとことばを交わす、いわゆる<対話>こそが、コミュニケーション能力を育むと言えるからです。人の話を聞き、自分の意見を言い、さらには協力して何かをするという経験を積んでいくことで、子どものコミュニケーション能力は育まれます。テレビやYouTubeなどの<対話>をしてくれないツールが相手では、コミュニケーション能力を育むことはできません。

 私たちラボ・パーティでは、子どもたちの<対話>によって、英語劇を作っていきます。題材となる物語について、子ども同士で話し合います。感想や疑問を交換し、登場人物のこと、舞台となる国、地域、場所のこと、物語のテーマについてなど、劇を作っていくのに必要なことを話し合います。そして実際に身体を動かしてみてお互いの動きの相違に気づき、また話し合います。最後には「来週は……」と次の活動への予定も話し合います。

 

人と出会う経験を積む

 <対話>は、さまざまな人とすることも大切です。いつも同じ人とでは、新しい発見も少なく、広く深く考えることには限りがあります。初めての人と出会うときには、相手を知るために「<対話>せざるをえない」状況になります。「名前は?」「何歳?」「どこの学校?」などと、子どもなら話を始めることでしょう。この「初めての人との<対話>」が、子どもにコミュニケーション力を育むと言えます。

 ラボ・パーティでは、毎週のクラス以外にイベントや合宿・キャンプなどといったさまざまな活動の場を設けています。それは子どもが「多くの初めての人との<対話>の機会を得て、コミュニケーション力を身につけるため」なのです。初めての人と出会って、協力して何か心に残る経験するということは、じつは子どものコミュニケーション力を大きく育むのです。

 人と出会う経験を積みながら豊かに人格を形成していくと、意味のある内容を話すことのできる人間に成長していきます。母語に限らず英語でも内容のあることを話せることは重要です。いくらペラペラと流ちょうに英語が話せても、中身までペラペラ(薄くて軽い)では意味がありません。私たち日本人はペラペラと話すことを目指すよりも、内容のある英語を話すことを身につけるべきでしょう。

 英語は単語や文法などの知識ばかり身につけても、それをいつ、誰に、どのように使うかを知らなければコミュニケーションはできません。そのためにも、子どもが日本語で人と<対話>する機会、それも初めての人と<対話>するチャンスを、どうぞ作ってあげてください。

 

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/ラボ教育センター 広報 竹内美貴子さん

1988年、株式会社ラボ教育センター入社。営業職として首都圏、関西エリアを担当。ラボ・パーティ教室運営のサポート、指導者育成も行う。その後、教材研究・開発、広報誌編集などにも携わり、2006年より現職。言語習得、子どもの英語学習、絵本について詳しい。イベントやキャンプでは、⼦どもを対象としたワークショップも行う。中学生以上を対象とした海外ホームステイの引率経験は豊富。

 

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