人称代名詞のI, he, sheや物を指すitなどは５級で出そろっています。４級で登場する代名詞としてotherとanotherがあります。今回はother, another, oneの使い方を練習しましょう。

代名詞、形容詞としてのotherとanother

代名詞としてのother, another, oneは使い分けが案外難しいですね。しかし、どれも実用英語としてはよく使われます。英検®４級では、基礎的な使い方を押さえておけば大丈夫。otherとanotherの使い分けやitとoneの使い分けなど難しい問題は出題されないようです。

英検®４級単文穴埋め – other, another, one

(１)
A: Can I have (　　) piece of cake?
B: Of course.
１) many　２) another　３) good　４) new

(２)
A: Did you read the book about Mt. Everest?
B: Oh yes. I liked (　　) very much.
１) another　２) her　３) him　４) it

(３)
Linus is a friend of mine. We understand (　　) other very well.
１) every　２) any　３) both　４) each

(４)
A: How about this bike?
B: It’s nice but I don’t like the color. Can I see (　　)?
１) another　２) both　３) it　４) them

(５)
A: How about this bag for Sally’s birthday present?
B: It’s too small. She needs a bigger (　　).
１) daughter　２) aunt　３) ten　４) one

(６)
My son has already two dogs and he wants (　　).
１) another　２) some　３) his　４) two

(７)
We are going to sing. (　　) students are going to dance.
１) every　２) other　３) afraid　４) one

英検®４級練習問題　会話文 – other, another, one

(１)
A:Would you like some more lemonade?
B: ( )
１) I’ll take this one.　２) You are welcome.
３) Yes, that’s right.　４) No, thank you.

(２)
A:This is my guitar.
B:Really? (　　) Let’s play together.
１) That’s all.　２) Who’s is it?
３) I’m happy to meet you.　４) I have one, too

(３)
A:Do you like baseball?
B:Not very much. But (　　) . 
１) I don’t like it.　２) I have no idea.
３) I like all other sports.　４) I stayed home.

解答・解説・和訳

■英検®４級単文穴埋め – other, another, one

(１) ２) another
A: もうひとつケーキをもらってもいい？
B: もちろん。
１) many（たくさんの）であれば、piecesと複数になるはず。
３) good（おいしい、良い）なら前にaが付くはず。４) new（新しい）は文意に合わない。
日本語ではひとり分のケーキを「ひとつ」「ふたつ」と数えるが、英語ではa cakeと言えば、切る前のケーキ丸ごとひとつの意味。ひとり分に切ったケーキひと切れはa piece of cakeとなる。

(２) ４) it
A: エベレストについての本読んだ？
B: うん。とても気に入った。
the book about Mt. Everestとtheが付いているので、特定の本を指している。よってitで受ける。

(３) ４) each
ライナスは私の友達のひとりです。私たちはお互いによく理解しあっています。
「互いに」はeach other。 

(４)１) another
A: この自転車はどう？
B: いいけど色が好きじゃないな。他のを見てもいい？
「他のどれか」ということで、不特定の「他のもの」を指しているため、anotherを使う。anotherは名詞の前について「他の～」という意味にもなる。
例）Can I see another bike?（他の自転車を見てもいい？）
２) bothは「両方」の意。

(５) ４) one
A: このバッグ、サリーの誕生日プレゼントにどう？
B: 小さ過ぎるよ。彼女はもっと大きいのが必要だよ。
a bigger bagの代わりにa bigger oneを使う。oneは「ひとつ」のほか、代名詞として不特定のものを受ける。ここでは、まだどのbigger bagかわからないのでaが付いており、不特定な「もっと大きいバッグ」である。that bigger bag（あのもっと大きなバッグ）など、特定のバッグを指している場合はitで受ける。anotherも不特定なものを指すが、通常は形容詞(bigger)の後では使えない。（選択肢にもない）
１) daughter 娘　２) aunt 伯母

(６) １) another
うちの息子はもう犬を２頭飼っていて、その上もう１頭欲しがってるの。
この文ではもう１頭の犬をはっきり示しておらず、不特定になっている。したがって、anotherを選ぶ。これは「お代わり系」のanotherで、「もう～」と言いたいときに使われる。(１)と同じ。

(７) ２) other
私たちは歌う予定です。他の学生たちは踊る予定です。
otherもanotherも「他の」という意味だが、通常複数形の名詞の前はanotherは使えない（応用編もある）。
１) every（それぞれの）の後は必ず単数形。３) afraid（恐れた）は形容詞ではあるが、名詞の前には使えない。

■英検®４級練習問題　会話文 – other, another, one
(１) ４) No, thank you.
A: レモネードをもっとお飲みになりますか。
B: いえ、けっこうです。
１) これにします。　２) どういたしまして。
３) はい、その通りです。
ちなみに、レモネードは数えられないのでsome more lemonadeとなる。ただし、１杯のレモネード、２杯のレモネードなら数えることはできるので、another glass of lemonadeとすることもできる。穴埋め問題(１)のcakeも同様で、piece（ひと切れ）という単語を使わないなら、some more cakeとなる。

(２) ４) I have one, too
A: これ私のギターよ。
B: ほんとう？ぼくも持ってるよ。一緒に弾こうよ。
I have a guitar, too.のa guitarをoneで受けている。
自分のギターは確かに特定のものだが、ここでitで受けるとAが言ったmy guitarのことになってしまうので注意。
１) これで全部です。（これで終わりです）　２) それは誰のですか。
３) お会いできてうれしいです。

(３) ３)
A: 野球は好き？
B: あんまり。でも他のスポーツは全部好き。
１) 私はそれが好きではない。
Not very much.と言った後でbut（でも）とつないでいるのだから、１) は合わない。
２) まったくわかりません。
４) 私は家にいました。

ライタープロフィール●外国語人
	英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 https://www.znd-language.com

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