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大人の学び直し英語【65】

否定文 - 基本編2

前回は、be動詞の文と助動詞の文について、否定文の作り方をおさらいしました。今回は、be動詞も助動詞もない文について見てみましょう。

 

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助動詞もbe動詞もない文

前回見たように、be動詞が述語動詞であればそのbe動詞にnotを付け、canやwillなどの助動詞があれば、その助動詞にnotを付けることで否定文となります。

では、助動詞の無い一般動詞のときはどうすればいいでしょうか。do not/does not/did notのいずれかを述語動詞の前に付けることで否定文となります。

We agree on this point.
We don’t agree on this point.

意味:私たちはこの点について同意している
→ 私たちはこの点について同意していない

do not(=don’t)/does not(=doesn’t)/did not(didn’t)の使い分けは、疑問文と同じです。

時制が現在なら、do notdoes not。主語が一人称、二人称、三人称複数の場合はdo notで三人称単数の場合はdoes notです。

一人称とは話し手、つまり「私」や「私たち」。
二人称は話している相手、つまり「あなた」「あなたたち」。
三人称とはそれ以外の人や動物、物、つまり「チャーリー」「田中さん」「彼」「彼女」「彼ら」「私の母」「私の兄弟」「それ」「スヌーピー」「イヌ」などなど。

時制が過去なら、主語に関わらずdid notが使えます。

また、doesn’tdidn’tの後、動詞は必ず原形になります。これも疑問文のときと同じです。

 

助動詞か本動詞か? - ふたつのneed

さて、英文を読んだり聞いたりしていると、次のふたつの言い方に出会うでしょう。どちらが正しいのでしょうか?

You don’t need to arrive early.
You need not arrive early.

実はどちらも正しいです。
needは助動詞にも本動詞にもなる単語だからです。

本動詞として捉えれば、否定文にするとき1のようにdon’t を使います。また、否定文でも肯定文でも、後の動詞arriveと繋げるためにtoが必要になります。

助動詞として捉えれば、否定文にするとき2のように後にnotを加えます。needn’tという縮約形もあります。本動詞arriveは原形でそのまま後にくっつきます。cancan’tと同じ考え方です。

別にややこしいことはありません。
現在ではほとんどの場合needを本動詞として使うので、自分で使うときは1に決めておけばいいでしょう。
他人が使っているときや英文を読むときは、「この英語間違っているのか?」などと思わずに、そのまま受け入れればいいだけのことです。

次回は、頻繁に出てくるbe動詞とhaveの本動詞/助動詞について整理しましょう。

 

練習問題

次の文を否定文に変えてください。

1 Lucy seems happy at her new school.

2 I expect my staff to be perfect.

3 I need to put some air in my tires.

4 Charlie and his sister play together often.

5 My sister likes boys who are intelligent, kind and sporty.

6 My parents are old-fashioned about relationships and marriage.

7 It took 10 minutes to put the tent up.

8 You should tuck your shirt into your trousers.

9 It snows a lot in this region.

10 My sons will go fishing in the sea this weekend.

 

解答・解説・和訳

1 Lucy doesn’t seem happy at her new school.
-doesn’t が付くとseemが原形になることに注意。
和訳:ルーシーは新しい学校に満足していないようだ。

2 I don’t expect my staff to be perfect.
-I expectが主語+述語動詞。
和訳:私はスタッフに完璧であることを期待したりはしない。

3 I don’t need to put some air in my tires.
-need to putとputを不定詞にして繋げているということは、needを助動詞ではなく本動詞として使っているということ(I want to putと同じ使い方)なので、don’tを使う。
意味:私はタイヤに空気を入れる必要がある。

4 Charlie and his sister don’t play together often.
-Charlieもhis sisterも三人称。ふたりなので三人称複数となり、don’tを用いる。
和訳:チャーリーと妹はあまり一緒に遊ばない。

5 My sister doesn’t like boys who are intelligent, kind and sporty.
和訳:妹は頭が良くて優しくてスポーツマンタイプの男の子は好きではない。

6 My parents aren’t old-fashioned about relationships and marriage.
-areというbe動詞が述語動詞となっているので、areを否定形にする。are notとしてもよい。
-old-fashionedは「昔風の」「考え方が古い」という形容詞。
和訳:両親は男女関係や結婚に関しては考え方が古いです。

7 It didn’t take 10 minutes to put the tent up.
和訳:テントを張るのに10分かからなかった。

8 You shouldn’t tuck your shirt into your trousers.
-shouldという助動詞を使っているので、助動詞を否定形にする。
和訳:ズボンの中にシャツを入れた方がいいよ。

9 It doesn’t snow a lot in this region.
-この場合のsnowは動詞。ほかに動詞らしいものは見当たらないし、名詞なら数えられない名詞なのでsは付かない。動詞で主語がitという三人称単数だから肯定文にsが付いている。
和訳:この地方にはあまり雪は降らない。

10 My sons won’t go fishing in the sea every week.
-willという助動詞があるので、その否定形won’tを用いる。
和訳:息子たちはこの週末は海に釣りに行かない。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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