TOEFL Junior®のABC【19】長文は代名詞に注意!

世界中の中高生が受験する英語資格試験のひとつ
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TOEFL Junior® Reading Sectionの9回目です。長文では文脈を追うことが大切だと何度も書いてきましたが、今回はそのために気を付けるべき代名詞について見ていきましょう。

 

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代名詞による意味のバトンタッチ

英語にかぎらないことですが、フランス語やドイツ語をふくめ、ヨーロッパを起源に持つ言語は代名詞を多用します。

人や場所を指すとき、日本語は固有名詞を繰り返すことを厭いません。がしかし英語では、二度目からは代名詞や言い換え表現(前回の記事参照)を使います。たとえば、

道子ネコを3匹飼っています。道子のネコはみんな太っています。ですから道子のお母さんは、ネコにおやつをあげないでねと言います。」

これを英語にすると、次のようになります。

Michiko has three cats. They are all fat so her mother tells us not to give them treats.

あえて簡単な例を出しましたが、They, themがcatsまたはMichiko’s cats, そしてherがMichiko’sを指していることがわからなければ、意味を追うことができないのは明白でしょう。

もっと長い文章では、前の文から次の文、またその次の文へと意味がバトンタッチされていきます。それを追うためには、代名詞がそれぞれ何を指しているかを理解することが不可欠です。

多くの場合、代名詞は直前に出てきたものを指しますが、時には後に出てくるものを指すこともあります。その点は日本語も英語も同じです。

代名詞it

itも前に出てきた物や事、時には後に出てくる物や事を指すことが多いです。

My son baked a cheesecake for me. It was excellent and he looked very proud.
意味:息子が私にチーズケーキを焼いてくれた。とてもおいしくて、息子は誇らしげだった。

この例文では、Itは前に出てきた物であるチーズケーキを指しています。

I saw a panda for the first time and I was so excited. It was sleeping.
意味:私はパンダを始めて見てとても興奮した。パンダは眠っていた。

このように、itは物だけではなく動物を指すこともあります。

しかし、itという代名詞には日本語とはまったく違う用法もあります。中学英語の復習になりますが、次回はitについて、そして総称のwe, you, theyについてまとめます。

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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