TOEFL Junior®のABC【20】代名詞itの特別な用法

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前回は、代名詞は主に前に出てきたものを指し、稀に後に出てくるものを指すこともあると書きました。そこまでは、英語と日本語で大差はありません。今回は、日本語にはないitの用法について取り上げます。

 

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天候を表す主語のit

「雨が降る」「天気がいい」と言うとき、日本語では「雨」や「天気」が主語となりますが、英語では

It rains. 
It is fine.
など、itを主語にたてます。

rainという単語は名詞として使われることもあれば、動詞として使われることもあります。
上の例文では動詞として使われていて、主語itが三人称単数なので、sが付いています。
rainという一語に「雨が降る」という意味が含まれています。

fineは形容詞です。英文は動詞がないと成り立たないので、isというbe動詞を伴っています。

英単語fineにはいろいろな意味があるので、一度辞書で引いてみるといいでしょう。

to不定詞やthat節に代わる主語のit

It was difficult to decide between the various options.
意味:いろいろなオプションの中で決めるのは難しかった。

この例では、主語のitはto以下の内容を表しています。つまり、この文が言いたいことは

To decide between the various options was difficult.

ということです。ただ、英語は一般に主語を短くしようとする傾向があるので、実際には2のような文はほとんど見かけません。itという仮主語をたて、後でitの内容をto不定詞やthat節で表すのが普通です。

もうひとつ例を見ておきましょう。

It was surprising that Charlie scored 100% on the math test.
意味:チャーリーが算数のテストで満点を取ったのは驚きだった。

 to不定詞や節に代わる目的語のit

 文中のto不定詞やthat節を先取りするitは主語にかぎらず、目的語として使われることもあります。

The new law made it illegal to smoke in public places.
意味:新しい法律は、公共の場所で喫煙するのを違法とした。=新しい法律で、公共の場所で喫煙するのは違法になった。

I would appreciate it if you would respect my privacy.
意味:私のプライバシーを尊重していただけたら、私はそれに感謝するでしょう。=プライバシーを尊重していただけるとありがたいのですが。

次回は、総称のwe, you, theyをおさらいしましょう。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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