IELTS スピーキングの注意点3 – 採点基準
TOEFLとIELTSの違いを知って、試験に役立てよう!
前回の記事では、IELTSアカデミックのスピーキングPart2について概要を解説しました。Part2はIELTSスピーキングの要です。今回は、スピーキングの採点基準について解説します。どのPartにもあてはまることですが、ひとりで1~2分話すPart2にはこのすべての項目が入ってくるので、とりわけ重要です。
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IELTSスピーキングは何点取れればOK?
国内の大学入試でIELTSを使う場合は大学や学部によって異なるので、必ず公式サイトで確認しましょう。一般的には、全体のスコアを5.5以上と定めているところが多いようです。IELTSを使えない大学もあるので、注意してください。
海外の多くの留学受け入れ先では、7~7.5を要求しているようです。
これは4技能平均のスコアです。つまり、ひとつの技能がそれ以下でも他の技能で補えればいいということです。とはいえ、それぞれの技能で最低基準に達していれば安心ですね。
IELTSスピーキングの採点基準
IELTSの採点基準はインターネットで公表されています。
これを見ると、スピーキングは次の4つの項目によって採点されることがわかります。
Fluency and coherence(流ちょうさと一貫性)
Lexical resources(語彙力)
Grammatical range and accuracy(文法力と正確さ)
Pronunciation(発音)
バンドスコア1~9までの基準が、この4つの項目に分けて説明されています。
スピーキングでバンドスコア5.5以上を取るには
では、スコア5.5以上を取るには何をクリアーしなければならないのでしょうか。
5.5に関する説明はないので、それ以上ということで6を見てみましょう。
流暢さと一貫性
ある程度長い間話続けられる
ためらったり訂正したりして一貫性が失われることもある
繋ぎの言葉がほぼ正しく使えている
語彙力
与えられたテーマについて長く話すのに必要な語彙力がある
たまにズレた単語を使ったとしても言いたいことは伝わる
適切な言い換えができる
文法力
単純な文や複雑な文などさまざまな構文が使える
複雑な構文の場合は間違いも見受けられるが、それがコミュニケーションを妨げることはない
発音
さまざまな特徴の音が使えるが、いつもうまくコントロールできるわけではない
区切り方は大体において適切だがリズムが崩れることもある
イントネーションや強調が効果的になされることもある
個々の単語の発音を間違えることがあっても、理解が妨げられることは少ない
聞く側が必死にならないでも全体的に理解できる
まとめると、バンドスコア6を取るには、ときどき間違えることはあっても大体において一貫性を保って話を続けることができ、構文や語彙にもバリエーションが見られ、言いたいことは伝わるといったところでしょう。
このことを頭に置いて練習し、録音して聞きなおしたり、先生に聞いてもらったりできるといいですね。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |