キャリア派におすすめの留学は?
留学方法と、目的別キャリアアップ留学

キャリアアップにつながる社会人留学

ひと昔前まで、留学といえば学生ばかりのイメージでしたが、経済のグローバル化を受け、語学力や専門スキルを得るために、社会人になってから留学をする人が増えています。とはいえ、社会人が留学するとなるとスケジュールや学費を都合する必要があり、心理的ハードルも高くなりがち。そこで、留学方法やキャリアアップが叶う留学形態ついて、留学事情に精通するJAOS海外留学協議会理事の星野達彦さんにお話を伺いました。

 

一般社団法人 JAOS 海外留学協議会
理事・事務局長 星野達彦(ほしの・たつひこ)さん

 

――社会人留学となると、休職や退職も視野に入れなければならず、ある程度の語学力も求められますよね? 普通の会社員にとって、ハードルが高い気がします。

 

ハードルが高い、なんてことは全然ないですよ。実際、1~2週間の短期プランを選択する社会人は多いです。これくらいの期間なら会社の有給を利用することもできますし、企業が社費で語学留学などを手配してくれる場合もあります。もしチャンスがあれば、キャリアアップのための語学力強化の目的で参加することをお勧めします。

 

語学力に関しても、ある程度のレベルの人しか留学できないなんてことはありません。語学留学するのに必要な資格はありませんし、学校ではレベル分けのテストをしてくれるので自分の語学力に合ったクラスで学ぶことができます。スケジュールと予算の都合さえつけば、すぐに挑戦できますよ。

 

――そうなのですね! でも、留学の手配って大変そうです。

 

そんなことはありません。個人の留学を手配してくれる留学サポート会社があるので、ご自分の希望する留学形態などをイメージして相談すると希望にぴったりのプランを提案、手配してくれます。相談は無料の会社がほとんどです。

 

――相談時にはどのような要望を伝えるとスムーズですか?

 

まずは留学する目的ですね。短期間でぎっちり濃厚な語学の授業を受けて、留学終了時にはTOEIC®で具体的にスコアを何点あげたいとか、語学力+資格の勉強もしたい……などです。

 

留学する国も様々な選択肢がありますが、例えば、英国ならではの文化を体感したいとか、大自然の中でアクティビティを楽しみたいなど、学習+アルファの自分が求めている要素をピックアップしておくといいでしょう。また、これは意外と見逃しがちなポイントかもしれませんが、国によって学生の層が全く違うので、多様な国の学生が集まるグローバルな環境で学びたい、アジア人が多い環境で切磋琢磨しながら高いクオリティの授業を受けたいなど、どういった環境でどう学びたいのかもイメージしておくといいですね。

 

費用面では、今はアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアなど、留学の人気主要国の価格感や物価はほぼ同等なので、コストパフォーマンスを重視したい場合は欧米や欧州に比べられないほど安価な授業料、物価のフィリピン留学なども視野に入れると良いでしょう。

 

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