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大人の学び直し英語【126】英語の動詞24 – 他の動詞の原形を伴う使役動詞
品詞について
「~させる」と言いたいとき、日本語では「書かせる」「食べさせる」など、動詞に「~せる」「~させる」という助動詞を加えるわけですが、英語では「させる」という意味の独立した動詞、使役動詞を使います。使役動詞はいくつかありますが、今回は後に動詞の原形を伴うものをおさらいしましょう。
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動詞の原形と共に使われる使役動詞
主語がほかの誰かに何かをさせるという文を作るときに使われるのが使役動詞です。
たとえば
The teacher made the students write about the school excursion.
動詞madeはここでは「作る」という意味はありません。「~させる」という意味で使われています。
上の例文を直訳すると、
先生はさせた 学生に 書くことを 遠足について
=先生は学生に遠足について書かせた
主語はThe teacherですが、遠足について書くのはthe studentsです。
このとき、後に来る動詞(日本語では「~させる」の「~」に当たる部分)は原形となります。
主語+make+目的語(多くは人)+動詞の原形
さまざまな使役動詞
この構文では、makeのほかに、letとhaveが同じように動詞の原形と共に使えます。
I let my daughter go to the party.
私はさせた 娘に そのパーティーに行くことを=私は娘をそのパーティーに行かせた。
(動詞letは現在形も過去形、過去分詞形もletです。)
I will have him call you back.
私はさせます 彼に 折り返しあなたに電話することを=彼に折り返し電話させます。
使役動詞make, let, haveの違い
さて、makeもletもhaveも日本語では同じ「させる」ですが、ニュアンスに違いがあります。
The teacher made the students write about the school excursion.
では、学生が書きたかろうが書きたくなかろうが、教師が書くよう指示したということです。makeは強制の意味を持つこともあります。
これに対して
I let my daughter go to the party.
では、娘が行きたがっているので許可した、または行くのを止めなかったというニュアンスです。
I will have him call you back.
では、Iがhimにそうさせるのが当然だというシチュエーションです。
haveはお金を払って「~してもらう」ときにも使います。
I had him repair my guitar.
私は彼にさせた(してもらった) 直すことを 私のギターを
=私は彼にギターを直してもらった。
練習問題
次の文のニュアンスの違いを説明してください。
1 I made my son pick up Mr. White at the airport.
2 I let my daughter pick up Mr. White at the airport.
3 I had my secretary pick up Mr. White at the airport.
解答・解説・和訳
1~3のどれも「迎えに行かせた」と訳せるが、
1.息子の意志と関係なく、息子に迎えに行かせた
(和訳)息子にホワイトさんを空港に迎えに行かせた。
2.娘が行きたがった、または行くと申し出た
(和訳)娘にホワイトさんを空港に迎えに行かせた。
3は仕事の一環として秘書を迎えに行かせた
(和訳) 秘書にホワイトさんを空港に迎えに行かせた。
ライタープロフィール●外国語人 | |
英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |