IELTS リスニングの注意点 1
TOEFLとIELTSの違いを知って、試験に役立てよう!

今回からIELTSアカデミックのリスニング対策に入ります。IELTSのリスニングといっても、基本的な英語のリスニング力という点では他の検定試験と同じです。ここでは、IELTSにあまり慣れていない方や、IELTSではどういうわけかリスニングで点が取れないという方を念頭に、注意点と対策をまとめます。
IELTSリスニングとTOEIC®や英検®との違い – イギリス英語
IELTSはもともと、ケンブリッジ英語検定機構とブリティッシュカウンセルによって開発されたものです。イギリス英語の比率が他の検定試験より多いので、特にリスニングではイギリス英語に慣れておくのが必須です。
イギリス英語と共通点の多いオーストラリア英語もよく出ます。日本の英語教育ではアメリカ英語が優勢ですので、イギリス英語やオーストラリア英語が苦手な方も多いようです。しっかりと対策しておきましょう。
その気になれば、イギリス英語を聞く機会はいくらでもあり、BBC Learning Englishというサイトは誰でも無料で利用できます。様々なレベルやコーナーがあり、1分から6分で終わるものばかりです。自分に合ったものを見つけてちょこちょこ聞いてみましょう。
イギリスのテレビドラマや映画もおすすめです。
IELTSリスニングとTOEIC®や英検®との違い – 答えを書く
IELTSにも選択問題はありますが、答えを書かなければならない問題が多いです。書くといっても1語から2語がほとんどですが、ここでスペリングを間違えないように気を付けましょう。
イギリス英語とアメリカ英語でつづりが違う場合はどちらを書いても正解になります。例えばcolour(英)とcolor(米)、apologise(英)とapologize(米)などですね。
数量は14のように数字でもかまいませんし、fourteenと書いてもかまいません。どちらも正解になるので、数字だけにしておくのが得策でしょう。日付も数字だけで正解となるので、わざわざ4th, 1st, 3rdなどと書く必要はありません。それぞれ4, 1, 3で十分です。
曜日や月の名前も略称にしておけば、間違えるリスクを減らせますし、少しでも時間の節約になります。月曜日をMondayと書いてもMon.と書いても同じ点数です。5月のMayはこれ以上短くできませんが、9月のSeptemberはSeptやSep.と書いてOKです。
単数か複数かなどの文法ミスがある場合や、字が乱雑で読みにくい場合は減点対象となります。ですから、書く分量を減らし、その分ていねいに書くのがおすすめです。
また、no more than two words (2語以内)などの語数制限も守る必要があります。
語数の数え方に関しては、IELTS ライティングの注意点 3 を参照してください。
ライタープロフィール●外国語人 | |
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英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |