毎日Eトレ!【1565】重要な「受け身」の表現
デイビッド・セイン先生が教える
大学受験対策でおさえておきたい文法のポイント
セイン先生が大学受験対策で役に立つ英語をご紹介します。受験までの空き時間、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、重要な「受け身」の表現、です。
【PR】LIBERTYの国内難関大学受験コースで、国内トップ校への進学を
LIBERTYの独自メソッド「グラマーテーブル」を知ることで、Verbは動詞ではないを理解し、英語という言語そのものを習得、完璧な英語を身につけて、志望大学を目指そう。
He had his bike stolen last night.
昨夜、彼は自転車を盗まれた。
動詞によって異なる文の形
今回は間違えやすい受け身の表現について確認します。「彼は~を盗まれた」と言いたい場合、He was stolen ... とするのは間違いですよ。これでは、He という「人」が誰かによって盗まれたことになってしまいます。動詞 steal(盗む)は「人」ではなく「物」を目的語とするので、受動態にする場合、His bike was stolen last night.(昨夜、彼の自転車が盗まれた)のように、His bike という「物」を主語にするのが正しい言い方です。
もし「人」を主語にしたいなら、上にあげた例文のように〈have+物+過去分詞〉の形を使うのがいいでしょう。この形には「(物)を~させる、~してもらう」という使役の意味もありますが、一方で「(物)を~される」という受け身の意味でも用いられます。どちらの意味かは内容から判断できます。例文の場合、他人に自分の自転車を「盗ませた、盗んでもらった」と使役の意味で解釈するのは不自然なので、受け身の意味だと考えられます。
このように、〈be動詞+過去分詞〉の形以外にも、have を使って受け身を表す方法がありますので、しっかり覚えておきましょう。
一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現
He was robbed of his bike last night.
昨夜、彼は自転車を奪われた。
▶似たような意味をもつ動詞でも、何が目的語になるかによって、受け身を表す文の形が違ってきます。動詞 rob(奪う)の場合、「物」ではなく「人」が目的語にきますので、上の例文のように「人」を主語として〈be動詞+過去分詞〉の形で受け身を表現できます。この文を能動態で表すとしたら、Someone robbed him of his bike last night.(昨夜、誰かが彼から自転車を奪った)となります。〈rob+人+of+物〉は「(人)から(物)を奪う」という意味です。
講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne | |
日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。 |
デイビッド・セイン先生の最新書籍はこちら!