毎日Eトレ!【1569】ある事柄について補足説明するには?

デイビッド・セイン先生が教える
大学受験対策でおさえておきたい文法のポイント

セイン先生が大学受験対策で役に立つ英語をご紹介します。受験までの空き時間、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、ある事柄について補足説明するには、です。

 

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She won the debate, which surprised everyone.

彼女が討論で勝ち、それでみんなは驚いた。

 

関係代名詞・関係形容詞のwhichの使い方

関係代名詞 which の使い方について詳しく学んでみましょう。コンマに続く which は、「そしてそれは」という意味で、前に出てきた語句(先行詞)について補足情報を示す際に用いることがあります。その場合、先行詞は文中の名詞だけとは限らず、上の例文の She won the debate のような、節全体を先行詞とすることも可能です。

ここでは、コンマよりもあとの部分は、the debate(討論)という名詞について補足しているのではなく、「彼女が討論で勝った」という節全体の内容について、「そのことがみんなを驚かせた」と補足しています。

ほかにも、He skipped breakfast, which made him feel tired.(彼は朝食を抜き、それで疲れを感じた)という文でも同様です。補足情報の which made him feel tired(それが彼に疲れを感じさせた)は、決して breakfast(朝食)について語っているのではなく、「彼が朝食を抜いた」という事柄について述べているわけですね。

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

The bell rang, at which point we all rushed out of the classroom.


ベルが鳴り、その時点で私たちはみな教室から飛び出した。

 

▶同じ which という単語でも、こちらの場合は「そしてその~」という意味を表す関係形容詞と呼ばれるもので、先行する節(The bell rang)について補足情報を示すのに用いられています。which point(その時点)が何を指すのかと言えば、「ベルが鳴った」時点ということになります。関係形容詞の which は、このようにコンマに続いて「前置詞+which+名詞」の形で使われることが多いので、覚えておきましょう。

 

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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