八田流英会話道場:第六回
英語での実践的な自己アピールとは?

空手の型のように英会話をマスターしよう!

 

②50代前後が社会貢献をアピール

 

♠:What would be your attribute, John? 

ジョン、貴方の特徴って何でしょうか。

 

♦:Well, I am always willing to go out of my way to help other people. Also, getting involved in the community activities is very important. 

そうだな、常に自分のことを差し置いても、気持ちよく他人を助けてあげる事かな。また、コミュニティの活動に参加することも大切だ。(to go out of my wayhelpの前につけてよく使われる比喩的表現で、「自分のことを差し置いて(~を助ける)」)

 

♠:Saying is easy, but it is a big commitment of your time, and sometimes money.

言うはやすしだけど、沢山の時間、そして場合によっては金銭的にも大変ですよね。(Saying is easy:言うはやすし。便利でよく使われる表現)

 

♦:Yes, in our culture the haves must support have-nots. 

そうだね。私達の文化では、持てる者は持たざる者を助けなくてはならない。(the haves must support have-nots:近年よく見られる言い回し)

 

♠: It must have something to do with your Christian religion.

キリスト教がその背景にあるのですね(前回使用回したように宗教の話題はタブーなケースもあり、T.P.O.をわきまえよう。今回のような一般論ならたいていOK)

 

♦:Definitely. But I am sure many other religions or cultures have a similar attribute.

確かにそうだ。しかし、他の宗教や文化にも同じ様な特徴がある。

 

♠:Yes, in Japan we get often involved in volunteer activities to help others.

はい、日本ではボランティア活動を通して他人を助ける事が良くあります。

 

♦:In your Bushido, it says ‘the obligation of those of high rank to be honorable and generous’ correct?’

君の国の武士道では、位高ければ徳高きを要す、とあるよね?( ‘the obligation of those of high rank to be honorable and generous.’ は、いわゆる慣用句。)

 

♠:Yes, that is correct. By the way, you are a member of the Rotary Club.

はい、その通りです。ところで、貴方はロータリークラブの会員ですよね?

 

♦:Yes, we share a passion for both community service and friendship. We have many other clubs in this country which share the same set of values.

そうだ。私達は社会貢献と博愛の精神に対し情熱を注ぐ。そしてこの国には、同じような価値観を持ったクラブが、他にも沢山ある。(「ロータリークラブ」とは、国際親善と社会奉仕を旨とした社交団体のひとつで、海外、特にアメリカでは広く認知されている。)

 

♠:What other attributes do you have? 

それ以外の特徴はおもちですか?

 

♦:Well, I spend a lot of time working in and around our house.

そうだな、私は家の中、そして外の仕事に沢山の時間を使う。(around our houseの仕事とは、家事のこと。欧米人男性は家事をきちんと手伝うことが美徳で、自慢の種となる)

 

♠:That’s great. Please give me some examples. 

それは凄い。例をいくつか挙げてくれませんか?

 

♦:I mow the lawn and water our plants every weekend. I am a good gardener at home.

私は毎週末、芝刈りをやるし草木に水を撒く、立派な庭師だ。(mow the lawn:芝を刈る。water our plants:植木に水をやる。特にアメリカでは庭の手入れは男の仕事。地域によっては庭の手入れをしないと罰金を科されるところもある)

 

♠:What do you do inside the house. 

家の中では、何をされますか?

 

♦:I often do the dishes after dinner and I sometimes do the laundry, too. 

夕食後の皿洗いはいつもの事だけど、洗濯もたまにやる。(do the dishes:皿洗い。do the laundry:洗濯)

 

♠:Your wife must love you for it. 

じゃあ、奥さんは旦那さんを凄く気に入っておられますよね?

 

♦:I hope so.

そう願っているよ。

 

【英語こぼれ話】社会貢献がステータス

欧米では、ある程度の年齢、もしくは収入がある場合、どんな仕事をしているか(してきたか)よりも、どういう社会貢献をしているかを重視されることが多い。“Noblesse Oblige”ノブレスオブリジュ(高位者たちの名誉と寛大さを併せ持つ義務)。という言葉で表され、日本でも“位高ければ、徳高きを要す”という武士道精神を表す言葉がある。近年は収益を上げている会社組織にもその考えは浸透しており、会社組織の場合は、“A Good Corporate Citizen”と言う。

 

 

<ほかの表現を読む>

①20~30代の会社面接を想定した自己アピール

②50代前後が社会貢献をアピール

③中学2、3年生による普段の生活に関するアピール


おすすめ記事