毎日Eトレ!【1601】両方なのか片方なのか…迷いやすい否定の表現

デイビッド・セイン先生が教える
大学受験対策でおさえておきたい文法のポイント

セイン先生が大学受験対策で役に立つ英語をご紹介します。受験までの空き時間、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、両方なのか片方なのか…迷いやすい否定の表現、です。

 

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The professor did not accept either of the theories, as they lacked evidence.

教授は二つの理論のどちらも受け入れなかった。なぜなら、それらには証拠が欠けていたからだ。

 

全体否定と部分否定

「全体否定」と「部分否定」の違いは紛らわしいので、しっかり区別して覚えておきましょう。上の例文では、not ... either を用いて「どちらも~でない」と、二つのものを両方とも否定する「全体否定」を表しています。ここでの did not accept either of ... という表現は、決して「~のどちらかを受け入れなかった(つまり、片方は受け入れた)」という意味ではなく、「~のどちらも受け入れなかった」ということです。これは、accepted neither of ... と言い換えることができますので、次の文の場合も同じ「全体否定」の意味になります。The professor accepted neither of the theories, as they ignored key issues.(教授は二つの理論のどちらも受け入れなかった。なぜなら、それらは重要な問題を無視していたからだ)

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

The professor did not accept both of the theories, as they were mutually contradictory.


教授は二つの理論を両方とも受け入れたわけではなかった。なぜなら、それらは互いに矛盾していたからだ。

 

▶一方、こちらの例文は「部分否定」を表しています。not ... both は「両方とも~というわけではない」と、片方のみを否定する言い方です。ここでの did not accept both of ... は、決して「~の両方を受け入れなかった」という意味ではなく、(矛盾する二つの理論のうち)片方だけを受け入れたことを表します。

 

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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