中学英語からまるっとおさらい!
大人の学び直し英語【177】代名詞other, another
品詞について

前回までの記事でsome-, any-, no-といった不定代名詞についてまとめました。今回は、不定名詞としてのotherとanotherについて解説します。間違えやすく、TOEIC®などでもよく出てくる英文法ですので、しっかりおさらいしておきましょう!
other, anotherの品詞
今回は不定代名詞としてのother, anotherを取り上げますが、念のため、どちらも形容詞としても頻繁に使われるということを、まず押さえておきましょう。
Does life exist on other planets?
意味:生命は他の惑星にも存在するだろうか?
この例では、otherはplanetsを修飾する形容詞です。
otherとanother:代名詞としての基本の意味
どちらも不定代名詞としての基本の意味は「ほかのもの」「ほかの人」。
もともとanotherはotherに不定冠詞のanが付いたものです。
otherは複数のsが付いてothersとなることもあります。
※othersとsを付けられるのは代名詞として使われるときです。形容詞としてのotherにはsは付きません。
Julie was on time but all the others were late.
意味:ジュリーだけが時間通りに来たが、他の皆は遅れた。
ここではothersはother peopleを指しています。
In that high school, students have to take one exam after another.
意味:あの高校では、生徒は次々にテストを受けなければならない。
上の例文では、anotherはanother examを指しています。
one ~ after anotherは熟語としてよく使われます。
each otherとone anotherの使い方
each otherもone anotherも「お互い」という意味の代名詞です。
かつては、はっきり二者とわかっている場合にはeach other、三者以上ではone anotherを用いるのが普通でしたが、現在では区別しないことも多いようです。
Linus and Sally gazed at each other(またはone another).
意味:ライナスとサリーはお互いを見つめた=ライナスとサリーは見つめ合った。
どちらも上の例文のように目的語として使われるか、次の例のように所有格となって使われることが多いです。
We didn't know each other's family. = We didn't know one another's family.
意味:私たちはお互いの家族を知らなかった。
主語として使われることはありません。
練習問題
次の文はどんな意味でしょうか。
次の文はどんな意味でしょう。
1 This book is mine and the others are my sister’s.
2 We have to help one another.
3 Every person has two education, one which he receives from others, and one, more important, which he gives himself. – Edward Gibbon
解答・解説
1 この本は私ので、他のは姉のです。
-「姉」ではなく「妹」も可。
2 私たちはお互いに助け合わなければならない。
3 人は誰でも二つの教育がある。ひとつは他人から授かるもので、もうひとつのより重要な教育は自分が自分に与えるものである。 -エドワード・ギボン
-エドワード・ギボンは18世紀イギリスの歴史家、政治家
ライタープロフィール●外国語人 | |
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英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |