毎日Eトレ!【1607】動詞の目的語に注意しよう

デイビッド・セイン先生が教える
大学受験対策でおさえておきたい文法のポイント

セイン先生が大学受験対策で役に立つ英語をご紹介します。受験までの空き時間、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、動詞の目的語に注意しよう、です。

 

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We proposed to our boss that he approve the budget increase.

私たちは上司に予算の増額を承認するよう提案した。

 

「人」を目的語にとらない動詞

英語の他動詞には〈advise+人+to do〉(人に~するよう助言する)のように「人」を目的語にとるものが多いですが、中にはそうではない動詞もあります。たとえば announce(告げる)、confess(告白する)、suggest(提案する)などは、基本的に「人」を目的語にとらない動詞です。上の例文にある動詞 propose(提案する)もそうで、「人に~するよう提案する」ということを表すのに〈propose+人+to do〉という言い方はしませんので覚えておきましょう。

この例文では、proposed の目的語は our boss という「人」ではなく、that he approve the budget increase という that節になっているのがポイントです。

また、このように主節の動詞が提案や主張などを表す場合、that節の中では、主語が三人称単数であっても動詞は原形(またはshould+原形)になる点も注意が必要です。

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

The teacher explained to us how the system worked.


教師は私たちにその仕組みがどう機能するのかを説明した。

 

▶explain も「人」を目的語にとらない動詞の一つです。この例では、how節が explained の目的語となっています。(×) The teacher explained us how the system worked. といった表現は誤りになりますので、〈to+人〉 の形を用いるようにしましょう。

 

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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