毎日Eトレ!【1619】大意を素早くつかむには?

デイビッド・セイン先生が教える
IELTSスコアアップのコツ

今回から新しいコラムとなり、セイン先生がIELTS対策で役に立つ英語をご紹介します。欧米留学では必要になるIELTS、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、IELTSスコアアップのコツ、です。

 

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The economic expansion of the early 20th century triggered a shift in population, as rural workers moved to industrial centers, drawn by new employment opportunities and higher wages.

新たな雇用機会と高賃金にひかれて農村労働者が工業都市へと移動したので、20世紀初頭の経済成長は人口変動の引き金となった。

 

因果関係に注目する

 IELTS は英語能力を測る国際的な試験で、イギリスなどへの大学・大学院留学で必要になります。効率的なスコアアップのコツを身につけましょう。Listening, Reading, Writing, Speaking という4つのセクションのうち、リーディング問題では大量の文章が出てきます。じっくり読む余裕はありませんので、大意を素早くつかみ、特定の情報を探すスキルが不可欠です。

 上のような英文を目にしたときに重要なのは、因果関係を示すキーワードを見つけることです。前半にある triggered(~の引き金となった)という語は、原因(economic expansion=経済の拡大)と結果(shift in population=人口の変化)をつないでいます。この triggered のように、led to(~を引き起こした)、caused(~の原因となった)など因果関係をあらわす部分を意識すると、文の流れがつかみやすくなります。

また、例文後半にある drawn by(~にひかれて)は、理由を示すフレーズです。設問で「なぜ人々は移動したのか」と理由を問われる可能性がありますので、続く new employment opportunities and higher wages(新たな雇用機会と高賃金)を見れば、すぐに答えが導き出せます。

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

This influx of workers fueled urban growth, increasing demand for housing and transportation.


このような労働者の流入は都市の成長に拍車をかけ、住宅や交通の需要を高めた。

 

▶注目ポイントは、fueled(~に拍車をかけた)」という表現です。これも「AがBを引き起こす」という関係を素早く理解するのに役立ちます。さらに、increasing ... という分詞構文は、その前に述べられたことによる影響を示していますので、「~がどのような影響を与えたか」といった設問に対する答えとして使える可能性があります。

 

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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