幼児英語教育のウソ・ホント - 効果が上がる方法とは? -7-

幼児英語教育について学びましょう

前回までの記事で、英語の学習能力と年齢の関係についてまとめました。今回は、小学校入学前の幼児が英語に触れるにあたって、保護者が気を付けるべき点について解説します。

 

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幼児は英語を学習するのではなく吸収する

 幼い子どもは遊びを通して大切なことを学んでいきます。それは英語を身に着けるときも同じです。楽しく遊びながら英語に触れさせてあげましょう。この頃に「英語って楽しいんだ」と思ってもらえたらしめたものです。くれぐれも、英語に対して悪い印象だけは抱かせないよう気を付けましょう。無理強いやお勉強的アプローチは避けてください。トラウマになってしまうくらいなら、やらない方がマシです。

 通常幼児には、自然に言葉を覚える能力が備わっています。そこに信頼を置いて、英語に触れる機会を作ってあげること、それがお家の方にできる最善のことです。

 

幼児の言葉は直さないでも大丈夫

 お子さんが日本語を間違えたとき、いちいち直す人はあまりいないでしょう。
それどころか、かわいいからずっとそのままにしておきたいと思う人もいるのではないでしょうか。文法や発音を間違えたからといって、いちいち直されていると、話をしなくなってしまうお子さんもいます。この時点で大切なのは、本物の英語をたくさん聞いて、子どもが自ら吸収していくことです。かといって間違いを放っておくのではなく、子どもの言葉を繰り返しながら正しいフレーズで言い直してあげるのが効果的です。

 

例えば子どもが

Yesterday, I play with dad.
(きのうはパパと遊ぶ)

と言ったら、

Wow! You played with dad? That's great!
(わー、パパと遊んだの?よかったねえ)

と返してあげます。

 

ポジティブな反応をすれば、子どもはもっと話したくなります。

そのようなやりとりを繰り返していくうちに、子どもは過去のことを表現するには動詞の形が変わるのだということに気が付きます。

 

大人の学びと子どもの学びは異なる

 大人が英語を学ぶ際、先生が直してくれないと物足りなさを覚える人も多いようです。特に中級以上の人は、細かいところまでしっかり直してほしいと思うかもしれません。しかし、大人と子どもでは学ぶメカニズムが異なるということを肝に銘じておきましょう。

 幼児が間違いを繰り返すからといって、絶対に叱らないでください。間違いを直す時間は、まだこれから何年も、何十年もあるのですから。

 

 

ライタープロフィール●外国語人

英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点
https://www.znd-language.com

 

 

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