毎日Eトレ!【1625】否定表現に気をつけよう! 間違えやすい落とし穴
デイビッド・セイン先生が教える
IELTSスコアアップのコツ

セイン先生がIELTS対策で役に立つ英語をご紹介します。欧米留学では必要になるIELTS、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、否定表現に気をつけよう、です。
【PR】LIBERTYの国内難関大学受験コースで、国内トップ校への進学を
LIBERTYの独自メソッド「グラマーテーブル」を知ることで、Verbは動詞ではないを理解し、英語という言語そのものを習得、完璧な英語を身につけて、志望大学を目指そう。
Most students do not always realize how rarely they encounter truly unbiased opinions in their academic discussions.
大半の学生は、学術的な議論の中で真に公平な意見に出会うことがいかに稀であるかを、必ずしも認識しているわけではない。
必ずしも~というわけではない
IELTS の問題文では、「否定表現」に惑わされることがよくあります。一見すると単純な否定のように見えても、正しく意味をとらえないと誤解してしまうものもあります。
上の文には、not always(必ずしも~とは限らない)と rarely(めったに~しない)という二つの否定的な表現が含まれています。一つ目の not always は「いつも~ではない」ではなく「つねに~とは限らない」という意味なので、「ある程度はそうである」と若干肯定するような、部分否定のニュアンスになります。一方、rarely は「ほとんど~ない」と、ほぼ全面的な否定をしています。
このように二重の否定があると複雑になり、受験者は混乱しがちです。リーディングでこうした表現に出会った際は、「部分否定なのか、全否定なのか」を意識しながら、慎重に文の意味を整理しましょう。
一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現
She hardly ever forgets major appointments, but she is not completely immune to errors.
彼女は重要な約束を忘れることはほとんどないが、ミスがまったくないわけではない。
▶この例文にも二つの否定表現があります。hardly ever は「めったに~ない」という強い否定ですが、not completely は「完全に~というわけではない」という部分否定を表します。このように、否定表現にはニュアンスの違いがありますので、それを見極めて文意を解釈することが重要です。なお、immune to errors は「過失から免れた」、つまり「ミスをしない」という意味です。
講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne | |
![]() |
日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。 |
デイビッド・セイン先生の最新書籍はこちら!