毎日Eトレ!【1626】心にグッとくる! “琴線に触れる”音楽の表現

デイビッド・セイン先生が教える
音楽好きのための英語フレーズ

英語でこれって何て言うんだろう? 日常会話で使う表現を、人気英会話講師のデイビッド・セイン先生が解説してくれます。音楽に関わるフレーズを解説する今回のテーマは、琴線に触れる、です。

 

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The pianist struck a gentle chord that floated through the quiet studio, calming everyone in the room.

ピアニストが優しい和音を奏でると、それが静かなスタジオにゆっくりと流れ、部屋にいた全員の心が落ち着いた。

 

優しい和音に心が落ち着いた

今回ご紹介する音楽フレーズの strike a chord は「和音を鳴らす」という意味で、ピアノやギターなど楽器演奏の場面でよく使われます。

上の例文では struck a gentle chord(穏やかな和音を鳴らした)という形で、形容詞を付けて用いられています。動詞の strike は「打つ」ですが、楽器の場合は「鳴らす、奏でる」といったニュアンスでとらえることができます。この strike a chord という言い回しは、比喩的に「共感を呼ぶ、琴線に触れる」などを表すイディオムとしても日常的に使われます。何かが心の奥に響いて共鳴するような感じですね。たとえば The story struck a familiar chord. なら「その物語は親近感を呼び起こした」ということ、つまり、その話を読んで「わかる」と感じるものがあった、という意味合いです。

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

Her article on mental health really struck a chord with many college students.


メンタルヘルスに関する彼女の記事は、多くの大学生の心に強く訴えるものがあった。

 

▶ここでも strike a chord という熟語が比喩的に使われています。このように〈with+人〉の形を続けることで、誰の心に響くのかを示すことができます。例文では with のあとに many college students とあるので、記事の内容が「多くの大学生」の感情に訴えたことがわかります。

 

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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