毎日Eトレ!【1627】完了形でヒントを得る! 文章の時間軸を理解しよう

デイビッド・セイン先生が教える
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セイン先生がIELTS対策で役に立つ英語をご紹介します。欧米留学では必要になるIELTS、ぜひこちらのコラムをご覧ください!今回は、文章の時間軸を理解しよう、です。

 

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Recent reports have indicated that weather patterns have been shifting more drastically than researchers had previously expected.

最近の報告では、研究者たちの従来予想よりも急激に気象パターンが変化していることが示されている。

 

出来事の前後関係に注意する

リーディング問題では〈時〉の表現の違いに注目する習慣をつけると、読解の精度を上げることができます。特に、完了形を見つけたら、筆者がどの時間軸について述べているのかを意識しましょう。

今回の例文では、Recent reports have indicated と weather patterns have been shifting という箇所で現在完了、現在完了進行形が使われています。それぞれ「過去の出来事が今に関係していること」と「過去から今まで動作が続いていること」を示しています。また、researchers had previously expected という部分では過去完了が用いられているので、「ある時点よりも前に~していた」ということが明確になります。つまり、研究者たちが予想を行った時期は、気象パターンの変化について述べられている期間よりも前だったことが強調されています。こうした完了形は、出来事の前後関係がはっきりするので、正確な読解のカギとなります。

 

一緒に覚えよう! 他の言い方・関連表現

By the end of this century, sustainable energy sources will have replaced a substantial share of fossil fuels.


今世紀末までには、持続可能なエネルギーが化石燃料の大部分に取ってかわっているだろう。

 

▶この例文では未来完了(will have replaced)が使われています。未来完了は「未来のある時点までに何かが完了する」ということを表します。ここでは「今世紀の終わり」という未来の基準点までに、エネルギーの大半が置き換わっているだろう、と予測しています。設問の正誤にかかわる場合もあるので、完了形が示す時間の流れに注意しながら文章を読むことが大切です。

 

 

講師プロフィール●デイビッド・セイン David Thayne

日本で約30年の豊富な英語教授経験を持ち、ベストセラーの英語の書籍を数多く刊行。英会話イベント・セミナーも精力的に開催している。

 

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