幼児英語教育のウソ・ホント - 効果が上がる方法とは? -8- 文化に親しむ4つの方法
幼児英語教育について学びましょう

前回は幼児が英語に触れるにあたって、お家の方がどんな態度で臨めば効果的かについてまとめました。今回は、文化的側面に関して、家でできる簡単なアプローチをご紹介します。
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言葉だけではどうにもならない
外国語を学ぶ目的が海外の人々とのコミュニケーションだとすれば、文化的側面は無視できません。たとえば、「幼児英語教育のウソ・ホント - 効果が上がる方法とは? -4-」でご紹介したジョゼフ・コンラッドという作家。大人になってから学んだ英語による文学作品が、今も高い評価を受けています。
彼は現在のウクライナに生まれましたが、父親の影響で、子どもの頃から英文学やフランス文学に親しんでいました。つまり、英語やフランス語を学ぶ前から、その言葉によって表現された文化を知っていたわけです。コンラッドが後にフランスやイギリスで仕事をするにあたって、文化的理解が大きな助けになったであろうことは想像に難くありません。
たとえ海外で生活する機会がないとしても、異なる文化が存在するということを子どもの頃から知ることは大切です。欧米に限らず海外の人とコミュニケーションを取る際に役立つのはもちろん、広い視野を持つことができるでしょう。文化への興味が英語を学ぶモチベーションとなるのは言うまでもありません。
日本語でもかまわない
異なる文化に触れる方法として、お家では次のようなアプローチが有効です。
1 日本語に訳した絵本を一緒に読む
お子さんがすでに文字を読める場合でも、まだ読めない場合でも、本を与えて終わりではなく、お家の人と一緒に楽しむことで、子どもは興味を持ちます。
2 ハロウィンやイースター、クリスマスを楽しむ
行事を一緒に楽しむのも、文化に触れる良い機会です。海外でのお祝いの様子を映像で見るのもいいですね。
3 英語の歌を楽しむ
理屈抜きで英語の歌を聴くのもいいでしょう。幼いお子さんは、リズムに合わせて体を動かすことが多いです。英語のリズムが身に付くことも期待できます。
Mother Goose など英語圏に古くから伝わる童謡もいいですし、お家の人が好きな洋楽でもいいでしょう。幼い子どもは聴覚が敏感なため、ボリュームにはくれぐれも気を付けてあげてください。いやがるようなら小さい音にするか、別のものにするか、止めてください。
4 アニメを見る
大人の英語学習にもおすすめの方法です。
お子さんの場合は特に長時間の視聴は避け、30cm以上離して観る習慣をつけたいですね。
英語学習としては日本のアニメの英語版も役立ちますが、文化的側面を考えると、海外作品の方が効果的でしょう。
ライタープロフィール●外国語人 | |
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英語、フランス語、外国語としての日本語を教えつつ、語学力に留まらない読む力、書く力を養成することが必要であると痛感。ヨーロッパで15年以上暮らし、とりあえず帰国。この世界の様々な地域で日常の中に潜む文化の違いが面白くて仕方がない。子育て、犬育て中。TOEIC®985点 |